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チラシの裏 3枚目
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暗い暗い…月夜のスクラップ場。
人間からガラクタと判断された、鉄屑となったもの達が大量に捨てられ、
灼熱の炎で溶かされるのを待つこの場所の中心…
鉄屑の山の頂点に、二つの翼。
…それは、ロボットのヘルメット。
一人のロボットが、山の頂点で月を眺めていたのだ。
「さて、明日なわけだけど…本当にそれでいいの?」
背中にかかる声。見ると、青い一人の女性ロボットがトライデントをつき、彼の方を見つめていた。
その下半身は魚のそれだった。
「……解らん。」
緑色のロボットはつぶやく。
「オイオイ、今になって何言ってやがんだオメェら!
…オレらはな、こうしてなきゃ今頃…」
「それは確かだが。」
ガタイのいい赤いロボットの言葉。
「…もう俺達は戻れないところまで来ている。
だが…いいな、俺達が再び生を授かった意味を…忘れるな」
「…ええ。解っているわ 『全ては、人間のため』」
「オレ達ロボットが『人間にもっと役立てるため』」
彼らの目的は、ただそれだけだった。
「…なら、いい。」
しかし釈然としないもの彼らにはある。
「やり方がねぇ…どうにも性に合わないんだけど」
「…」
緑のロボットは…静かに足元に目線を移した。
「何にせよ、必要なのは『覚悟』かしらね
…あの人と戦うこと…社会に牙を剥くこと。
…私、5人を起こしてくるわ」
その翌日。
「ただいま戻りました、何処にも異常は見られません!」
「ああ、ご苦労だった。休んでいいよ」
海水を真水に変化させ、町に供給する浄水施設。
新しく作られたその施設は、外観のみでなく、
内部装置の細部にまで美しい、安全な水を人々に与える場所として決して恥じることのない
清潔感溢れる建物であった。
何より最新設備により守られているこの施設は
今日も何事も問題なくその機能を果たしていた。
…誰も、その施設を破壊することなど考えもしなかったから。
「……なん、だ?」
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