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チラシの裏 3枚目

539俺的アレンジの入ったロックマン9 OP 前半:2009/07/03(金) 00:01:50 ID:tPlqO0Ms0
暗い暗い…月夜のスクラップ場。

人間からガラクタと判断された、鉄屑となったもの達が大量に捨てられ、
灼熱の炎で溶かされるのを待つこの場所の中心…

鉄屑の山の頂点に、二つの翼。

…それは、ロボットのヘルメット。
一人のロボットが、山の頂点で月を眺めていたのだ。



「さて、明日なわけだけど…本当にそれでいいの?」
背中にかかる声。見ると、青い一人の女性ロボットがトライデントをつき、彼の方を見つめていた。

その下半身は魚のそれだった。
「……解らん。」
緑色のロボットはつぶやく。



「オイオイ、今になって何言ってやがんだオメェら!
 …オレらはな、こうしてなきゃ今頃…」
「それは確かだが。」
ガタイのいい赤いロボットの言葉。

「…もう俺達は戻れないところまで来ている。
 だが…いいな、俺達が再び生を授かった意味を…忘れるな」

「…ええ。解っているわ 『全ては、人間のため』」
「オレ達ロボットが『人間にもっと役立てるため』」

彼らの目的は、ただそれだけだった。
「…なら、いい。」


しかし釈然としないもの彼らにはある。
「やり方がねぇ…どうにも性に合わないんだけど」
「…」

緑のロボットは…静かに足元に目線を移した。



「何にせよ、必要なのは『覚悟』かしらね
 …あの人と戦うこと…社会に牙を剥くこと。
 …私、5人を起こしてくるわ」




その翌日。
「ただいま戻りました、何処にも異常は見られません!」
「ああ、ご苦労だった。休んでいいよ」

海水を真水に変化させ、町に供給する浄水施設。
新しく作られたその施設は、外観のみでなく、
内部装置の細部にまで美しい、安全な水を人々に与える場所として決して恥じることのない
清潔感溢れる建物であった。

何より最新設備により守られているこの施設は
今日も何事も問題なくその機能を果たしていた。


…誰も、その施設を破壊することなど考えもしなかったから。
「……なん、だ?」




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