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チラシの裏 3枚目

529俺的アレンジの入ったロックマン8 17話 前半:2009/06/23(火) 02:59:40 ID:dO2Kxi/E0
…火山ごと大噴火、跡形もなくなくなったワイリータワー。
ロックマンは、いつしか山脈の中に倒れていた。


デューオの助けによって。
「…」
しかし彼の顔は…深刻だ。

そう、彼の体そのものは、安全な場所へ助けた。だが
「…いかん、悪のエネルギーの侵食が進んでいる…
 このままではロックマンの命は…!」

フォルテならば、力に変えることも出来よう。
ブルースなら、あるいは操られていたかもしれない。


彼が…ロックマンが完全に『善』の存在であると言えるからこそ…
彼という存在そのものが…今、死を迎えようとしていたのだ。
「…………かくなる上は手段は一つしかない」

デューオは手を振り上げ…手刀の形をとりエネルギーを集中させる。
「おおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
青空に響き渡るデューオの声と共に…
手が…真っ青な炎に変わってゆく。


彼は…悪のロボットとの、最後の戦いを挑もうとしていた。
彼自身がロックマンの心へとダイブし、直接それを取り除くのだ。

「……」
ロックマンの胸へとその手を当てる。
…彼が出来るのは、支えのみ。…後はロックマンの、心次第。



その手を介し、デューオの脳裏に送り込まれてくるは
ロックマンの戦いの軌跡。

様々な戦いの記憶が次々にフラッシュバックする。


それは…ワイリーとの戦いの記憶のみではなかった。
色んなロボットが起こした、色々な事件。
…そして、それに心痛めながらも立ち向かうロックマンの姿。

いつか…
いつか、きっと皆平和に暮らせる世界が訪れると信じて。



「…」
いつしか…ロックマンの表情からは苦しみの色は消えていた。
心なしか…安堵したような顔にも見える。

…しかし本当に安堵したのは…
「…君は、今までこれほどまでに…正義のために働いてきたのか。」


デューオの方だった。



彼の命は救われた。…ほかでもない、
まだ、倒れぬわけにはいかないという彼の心によって。



「君がいれば、この星は大丈夫そうだ」

にこやかに彼は立ち上がる。
そして、いずれ起き上がるロックマンに背を向け、歩き出した。




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