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チラシの裏 3枚目
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落ちてきたのは巨大な、土で作り焼いた仮面のようなもの。
「…これがロボット?」
いや、違った。それが内部から切れ込みが次々に入り…粉々に砕けた。
中からワイリーナンバーズの、異様な姿をしたロボットが姿を現す。
…上半身と下半身で分離していて、磁力の力で繋がっている長身のボディ。
そしてその内の上半身には、大剣が装備されている。
「私の名はソードマン… 悪いがお前を斬る!正々堂々、勝負だ!」
上下に分かれたボディでも、何ら支障はないらしい。
彼は巨大な剣を地面へ突き刺し、精神を昂らせた。
「ゆくぞ!」
剣を引き抜いて勝負は始まる。
「ファイアースラッシュ!」
ソードマンは始まるなり、上半身をとてつもない勢いで回転させ…
下半身と分離、上半身のみを壁に向かい飛ばし始めた。
高速で迫り来る刃。ロックマンはスライディングでそれを潜り…頭へ一撃。
ソードマンの上半身はそのまま壁を回転し斬りつけ…その摩擦で壁を焼いて再び戻ってきた。
「やるなぁ…」
ソードマンは感心しているが、こちらはそんな場合ではない。アローショットを放ち、拡散弾をソードマンへ。
「うぉっ!」
続けて連射攻撃を浴びせるが…
「ならば仕方あるまい!」
ソードマンは攻撃のため、構え始めた。
「必殺!」
ソードマンが上半身のみを宙に高く飛ばし、走ってきた。
「!?」
ロックマンはとっさに走ってきた下半身を飛び越えることしか出来なかったが…
ソードマンは高さこそ違えど、同じように上半身は下半身の真上にあった。同じく走っていたのだ。
上半身は部屋の端に来たタイミングで下半身と再び結合。上半身だけが振り向き…
その体の捻りを利用して、最大限の力で剣を振るう。
「『フレイムソード』!」
地を焼く熱き刃は、ロックマンの体をいとも簡単に焼き斬った。
「うああああああああ!!」
だがソードマンは体勢を戻すのに時間を要していた。
「ぬう…」
流石にこの必殺の一撃は発動後の隙が大きい。 …次来たときは食らわない。
「行くぞ!」
ファイアースラッシュの構えだ。スライディングで回避、剣でショットは弾かれるのでその間にチャージ…
「行けえええ!!」
戻ってきた上半身をアローショットで撃つ。
「うぬ…!!」
負けじと今度はフレイムソードを放つつもりらしいが…
「見切ったぞ!!」
ロックマンは下半身を飛び越えてすぐにスライディングで距離を取り…
「フレイムソード!」
斬りつけたときに大きく跳び距離を開け、上半身へ向けアローショット。
「負けはせん!!」
ソードマンが下半身ごと後ろへと飛びのく。
…何かがある。
「!」
登場時と同じ、土の仮面が落下してきた。
ロックマンはスライディングでそれを回避…
体勢を直立へ戻す勢いで飛び上がりソードマンへとアローショット。
「ぬ…」
「…ならば!!」
ソードマンは追い詰められた…だが、降参することはない。
大剣を地面へと勢いよく突き刺し…
「フンッ!!」
戦士は闘気を炎として具現化し、天高く立ち上らせ始めた。
「………………!!!」
言葉は発しないながらも、感じ取れる…
凄まじい熱と、気合。
戦いの熱が、炎の渦となり彼を囲み、彼の精神を包んでゆく。
それから放たれる剣撃は凄まじいものになるであろう。
…それをかわしきってこそ…戦いか?
いや…それは全力を出し切った後でだ。
…今はまだ、そのオーラを貫く手段を試してはいない。
「ウォーターバルーン!」
アイスウェーブでは冷たいが軽く、上半身には届かない。ならば。
圧縮された水の塊はソードマンの炎のオーラを突き破り…
「おおおお…!!」
ソードマンの体に命中。爆ぜて全身へと行き渡る。
高温から低温へ。温度差が全身を歪ませ………砕く。
「うぉお…お…」
ソードマンが動けなくなった。
もう一発ウォーターバルーンを放ち追撃。
「…必殺…!」
それでも尚必殺の一撃を放たんとするソードマンの攻撃をかわし…
彼の剣撃の間合いへ自ら入り…
「最後だ!!」
零距離チャージショット。
「…っ!!」
…彼は…動きを止め、
「…いい試合だった …完敗だ」
…剣をつき、そのまま…
「…そなたは」
炎そのものになった。
「…英雄だ」
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