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チラシの裏 3枚目
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壁に電流の走る小さなサーカス小屋…
中心には壁に据え付けられた頑丈な棒がある。
と。
「!!」
風を切り、部屋を大回転するロボットの姿。
…よく見ると部屋の中心の棒に手をかけて、ぐるぐると長い長い腕で回転している模様。
運動神経抜群のワイリーナンバーズはパシンと手を離し、ぐるぐると落下。
「お前もこのクラウンマン様の家来にしてやる!」
ここを仕切っているのはピエロ型ロボット、クラウンマンだった。
「じゃあ…僕が勝ったらどうする?」
「何でもいいよ、どうせお前が負けるんだ… そうだ お前にここのオモチャ全部やるよ!」
正直それは少し嬉しいかもしれない。そう思いながら、ロックマンは戦いに臨んだ。
「ほーーら!」
長いアームでの大回転。
「うあああああ!」
ロックマンを突き飛ばす。壁へと叩きつけられ、壁を這う電撃で追撃。
「驚いたろ!」
ぐるぐると回転、落下。
ダッシュでロックマンへと詰め寄る。
「はーーぁ!」
レーザーショットで貫きながら飛び越える。
「何だよムキになるなって!!」
反対方向に半回転。飛び越える。
「こんくらいは避けれんのか」
つまらなそうに落ちると…腕を床に突き出し、潜らせた。
まさか…?とは思っていたが、その時すでに回避を始めているべきだった。
「サンダークローーー!」
床を潜ったクラウンマンの腕がロックマンの脚に伸び…
「うああああああああああああ!!」
高圧電流を流す。…それは、クラウンマンの特殊武器の一つだった。
「ばーーか」
舌を出してゲラゲラと笑うクラウンマン。
「まだまだ行っくぜー!」
大回転。
ロックマンも黙ってはいない…テングマンに効いたなら、とアイスウェーブを使うが…
「いて!!」
痛がったに留まった。…しかし。
「…やったなああああ!」
ロックマンを高速回転で突き飛ばしてきた。
「うぁあ!!」
今…明らかに彼の表情が濁った。
「フラッシュボム!」
クリーンヒット。…だが、大して変化は見られない。
「…フロストマンとは仲が良かったのかい」
「…アイツか?…むしゃくしゃしてるのもヤだし教えてやるよ」
サンダークローを放ちながら。
「アイツは俺の弟だ!!」
…ワイリーナンバーズだからそれは当然のはず。だが…言い方がおかしい。
「……?」
「フロストマンは、俺を作った後に余ったパーツでフロストマンを作ったんだ
アイツは余りモノなりに、精一杯生きて、精一杯の働きをしてたさ」
…彼は仲間に対しては情に厚いロボットだった。
「…そのオモチャはもー誰も使わねえんだ!」
クラウンマンが第二特殊武器を使用した。
体を丸め、高圧電流を発して部屋中を転げ回る技…
「サンダーカーニバル!!」
跳ね回る電撃の塊。ロックマンはスライディングでそれを避け…
ることも出来たのだが…実際は動くことすらままならず、彼の攻撃を食らってしまう。
「このだだっ広い部屋がイヤでイヤでさあああ!!」
怒りに身を任せ辺りに電撃を撒き散らすクラウンマン。
…痛いほど伝わってきた。
…だが、止まってはいられない。…クラウンマンも心情を吐露すると共に、動きに隙が出来てきた。
レーザーショットを放ち、クラウンマンを攻撃。
「う!!」
そして試していなかった特殊武器を使用。
「トルネードホールド!」
「何すんだよーーー!!」
怒りで戦ってきたクラウンマンの熱が竜巻で強引に奪われ…長い腕ごと風に乗せられる。
落下してきたクラウンマンは、腕が絡まり鞠のようになっていた。
「ママーーーーーーーー!」
ロールちゃんには一瞬、エプロンを着たワイリーの姿が浮かび、精神ダメージを負う。
ロックマンはその隙を狙ってレーザーショットと連射を続け…
「何すんだよおおお!!」
ムキになったクラウンマンと、あくまで戦いを通して向き合おうとするのだった。
「許さねえ…サンダーカーニバル!!」
もう一度電撃の塊になり辺りを跳ね回る。
「…ごめん!」
その攻撃の全てを冷静に避け…避けきったところでレーザーショットを一発。
彼の体は爆発…
「覚えてろよ!!」
更に増幅された、黒いエネルギーを放出して消滅したのだった。
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