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チラシの裏 3枚目

50俺的アレンジの入ったロックマンX2 12話:2009/04/03(金) 02:48:21
余りに強力すぎる攻撃、ギガクラッシュ。
オペレーターは…エックスにある疑問を抱いていた。
…彼は一体何者なのだろう。
へチマールの雷、マイマインの時間操作、モスミーノスの吸収など。
変わった能力は今までも見てきた。けど…エックスのそれは明らかに異質だ。何か…底知れないものを感じる。
彼は…本当にレプリロイドなのか?…いや、レプリロイド以外の何者でもない、それはわかる。
けれど…何かが違う。


「さて。無茶を言ってすまなかったな」
シグマは首だけになり、オイルを滴らせるアジールの生首を腕で持ち上げる。
「いえ…有難きお言葉……」
床には刻まれたアジールの体が。
「というのも…アジール、お前には新しい身体を用意している。
 気に入ってもらえると嬉しいのだが」



サーゲスの罠を抜けるとカプセルは正常作動。上層部へと一瞬でエックスを連れて行った。
敵も総力を尽くしエックスを倒しに向かってくる。強力なメカニロイド達を倒した先、
開けた部屋でその奇怪な存在が姿を現した。縦長なその部屋の上がきっと最上階であろう。
「…お前……」
「ククク……エックス。御覧なさいこの姿を。
 戦うことだけを考え作られたこのボディこそが私の新しい体だ…」
「…どうしてこんな」
「我が名はアジール・フライヤー!」

横長の飛行する筒にアジールの頭が乗せられた奇妙な物体。いや、紛れもなくこれはアジールなのだろう。
だが…こんな戦い方を果たして奴が望むのだろうか?エックスは疑問に思っていた。
「全てはシグマ様のため…!押しつぶして差し上げましょう…!」

壁に身体を激突させるアジールフライヤー。その衝撃からか、壁からは電撃が走る。
「わっ…」

真っ赤に変色し、続けて横長なアジールの体からトゲのついた板が出現。よく見るとエックスが今いる床と似ている。
「何…?」
「食らいなさい!」

トゲのついた板がエックスの頭上に降る。しかしこれはアジールの体の左右から発せられたもの。
勿論、アジール自身の真下には降らないのだ。

「私が得た力はこれだけではありませんよ!」
左右に小刻みに動くとどこからかミサイルが飛来し、エックスを追い詰める。
そう、アジールフライヤーはミサイルを自在にコントロールする力を手に入れたのだ。

「うっ……」
「そこを待っていましたよ!」
ミサイルに混じって、高速で接近する影が。真っ直ぐに飛ぶ小型ミサイル? いや…縮尺が違う。
…そう。大量の火薬を搭載した巨大ミサイルだ。
「わぁああああ!」
辺りを火の海に変えるそのミサイルに直撃され、エックスは壁へ身体を打ち付ける。
「さぁ、行きますよエックス…!」

空中からの一方的な攻撃。これでは勝ち目は薄い。そこで…
「上下に自在に撃ち分けられる武器を使って!」
「マグネットマイン!」
「!」

以前アジールを倒した、ヒャクレッガーから得た磁力爆弾を上方コントロール、アジールの体にぶつける。
今回のアジールは攻撃のみで、防御を一切考えて作られていない。回避力もたかが知れたもの。


……まるで捨て駒のようなものではないか。顔だけが、以前のシグマのような狼型でもない、こんな珍妙なボディに据え付けられ、
手に入れた能力は相手を倒すそれだけの単調なもので、人間型だった頃の能力は何一つ生かされてはいない。
そして、防御の一つもまともに出来ないその体…。

「……お前…」
「貴方に情けをかけられる謂れはない!私はシグマ様のため、貴方を倒すべくこの姿を選んだのだ!」

ミサイルを乱射し、針のついた板を落下させ続ける。そんなことは最早エックスの前には無意味であるのに。
「…チャージ・マグネットマイン」

小型ブラックホールが出現し、通常のマグネットマインと同じように上方へと移動、強力な磁力でアジールを狂わせる。
「ぐぐ…あがががががががががっががががががが!!!!!!!!
 ししししし…シグマ様!!! どうか…どうか我々の仇をををををををををを!」

アジールの顔が歪み、機体が捻じ曲がり…爆発と共に粉々になっていった。



「この上か…」


いつぞやのような、壁蹴りのみで進む縦の通路を進んでいくとそこには二つのカプセルが。
転送用のものと思われるが、一つは破壊されていて、転送不能となっている。もう一つのカプセルしか道がないのならば…
「行きましょう」
「うん」

着いた先には8つのカプセル。それが意味するものは…




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