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チラシの裏 3枚目

470俺的アレンジの入ったロックマンゼロ3 ED:2009/05/31(日) 06:42:26
そして…いつの間にか彼は倒れていた。
「ゼロ… ゼロ…」



彼を呼ぶ声が聞こえる。

いつぞやのように、灼熱の砂漠の、砂嵐の中ではない。

…暖かな、光の中で。

「…ゼロ、聞こえているかい」
その意味は二つ。
自分の声が届いているか…。

「…どうやら 僕ももうこの世界には居られなくなってきたみたいだ」
友が最大の敵を乗り越えたのを見届け…

彼は漸く、永遠の眠りにつくことが出来そうだった。
「……これからも、沢山の困難が待ち受けていることだと思う だから」


「ゼロ、君にこの世界を託したい」


ライト博士から、ロックマンへ。ロックマンの戦いを通じて、再びライト博士へ。
ライト博士から…エックスへ。 エックスから…… ゼロへ。
想いは積み重ねられ、受け継がれる。
「…人間とレプリロイドを、導いてあげて欲しい。
 …ゼロ」


最後の一言。確かな言葉を。
「…君なら   …できる …君なら…」


彼は呼びかけ続ける。ずっと…ずっと。
「ゼロ…  …ゼロ……!」







「ゼロ…… ゼロ…!」
その声はいつしか…彼のものではなくなっていた。

「…………?」
傷はほとんど塞がり…ゼロは…目を覚ました。
「ゼロ!! …無事だったのね …よかったぁ…」
「…ここは  …レジスタンスベース…か」

確認したのもつかの間。
「おーーーーーーーーーーーーい!! ゼロさんが!! ゼロさんが起きたぞーーーーーーーーーーーー!」
大声でベースへ入っていく。

「よく、無事だったな…!!」
セルヴォは微笑む。
「…お、おかえりなさい…」
シュンとしたアルエット。

「しかし、俺を運んできたのは…」
…空を見上げると。
「ゼ…ロ……」

暖かなエルフの姿。
「ダークエルフ…いや、…マザーエルフ…か」
彼女は…ふわりふわりと、どこかへ旅立っていった。


「……オメガのこと、エックスから聞いたわ」
「…」
「私、何も気にしていないって信じているから」
「………?」

「どんな姿であってもゼロ、あなたはあなただって」
…本当のゼロであることの証明。
仲間からの言葉。
「……」
それが…本当の、オメガとの決着だった。
彼は…歩き出す。
「シエル」
「え?」

「ありがとう」



彼は…ようやく、安心した。
「…俺は …俺でしかない」

「俺は……」


「……………ゼロだ」


『ゼロ、聞こえているかい』
…君の仲間の、声が。




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