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チラシの裏 3枚目

463俺的アレンジの入ったロックマンゼロ3 第二十八話 序盤:2009/05/31(日) 04:08:27
「……やはりお前には最強のレプリロイドは務まらんかったのかのう。」

老人の声が聞こえる。



「………」

手足は千切れ……胴体もバラバラ。
残されたのは、胸から上の部分と、セイバーを持った片腕のみ。

頭はかろうじて原型を留めているものの…


「まぁ…どちらのゼロもワシが生み出した傑作じゃ
 ま、どちらが負けてもワシは文句は言えんのう」

彼の意識はすでに失われていた。


…彼の意識はそう…ロボットのあの世、サイバー空間へ。


老人はぽつりと、含み笑いをしながらつぶやく。
「…じゃが、本当にそれで全力じゃったのか?」


最早…言葉が届くかどうかは解らないが。


「…ゼロ」
…次はエックスの声。
「…君は、もう少し…戦えたはずじゃないのかい」


「…僕も見ているだけしか出来なくて本当に悪いと思っている」

エックスは…ただひたすらに声をかけ続ける。




「…気になっているんだろう 君が本物のゼロではないといわれたこと」


…そう、敵はオリジナルゼロ。
バイルの言葉通りならば…

彼の友であるゼロその人。


…だがそれは間違っていた。

「オメガは確かに、オリジナルのゼロそのもの。
 その心も、昔からあったものだ。

 …でもね そしたら…どうして、君がゼロの記憶を持っていたと思う?」


「それは…君とオメガが、かつて同じ体の中に生を受けた二つの心だったからさ」



ウイルスに冒され、悪の心に支配されたオリジナルのゼロの体…それがオメガ。
「君は自分が世界を脅かす存在になるのを恐れて、
 その研究所で自分を封印したんだ」


「君を研究して、マザーエルフが作られ、ダークエルフにされ…
 更なる力にするために、君の体はオメガになったんだ」


「でも、そのためにバイルには君の存在は邪魔だった
 だから…バイルは君の体をコピーボディに写したんだよ」
二つの体に分けられた…二つの心。

「僕の親友でもあった、イレギュラーハンターのゼロと…
 紅いイレギュラーと呼ばれた存在である、オメガ…。」


「…どちらが本来の人格か?それは解らないし、どちらもというのが最も正しいのかもしれない。
 …でも」

「君も紛れもなく本物のゼロだ…
 僕と共に100年前に戦っていた、ゼロなんだ」


…エックスから今、ゼロに言いたい言葉はそれだった。

「大切なのはボディではない 心なんだ」




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