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チラシの裏 3枚目
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「…」
そこには…システマシエルを手にしたバイルと、怯えてやってきたクリエ。
そして…システマシエルをバイルに渡した内通者。
「クヒャーッハッハッハ!英雄ごっこは楽しいかね、ゼロ」
「まずはお前を倒す…だが、オメガは何処だ」
「オメガならお前との決着に相応しい場に移動しておいた
後で来てくれたまえ」
バイルの姿が消えていく。
「残念じゃが……全てはワシの言った通りじゃったろう…?」
そして内通者の名を呼ぶ。
「アルエットよ」
シエルが…凍りつく。
「………」
そう…全てはクリエとプリエを守るため。
自らが育てたベビーエルフたちを守るためにアルエットがしたことだったのだ。
ゼロを止めるべくナイフで気を失ったゼロに向かって振るったはいいが、通用せず。
更なる手段があると…バイルは、
クリエとプリエを育てた彼女へ…一人しかいないタイミングでコンタクトを取った。
「ゼロ…… プリエを、どこにやったの?」
シエルから、コンピュータの扱いを習ったアルエットは…通信していたのだ。
度重なるその様子を、オペレーターに見つかり注意を受け…そのことがいつしかバレてしまったが
子供を責めることはオペレーターには出来なかった…。
だがレプリロイドの体そのものの扱いは解らない彼女は
アンドリューにゼロの強化チップと称し、ゼロを衰弱させる猛毒のチップを入れさせた…
アンドリューはアルエットの仕業だと即座に知ったが…老人は孫に等しいその子を庇った。
…全てはバイルの筋書き通り。
「知っていたの…!? …知っていたの、知っていたのゼロ!ゼロ!!ゼロ!!」
シエルは声を荒げる。
「どうして、どうしてプリエを殺したの、ゼロ!!ねえ、ゼロ!!」
アルエットは叫ぶ。
「ち、違うんじゃ…あの子は悪くない、責めないであげておくれい、ゼロ…」
アンドリューは困惑する。
「怖いよ、怖いよーーー!!死にたくない、死にたくないよアルエットお姉ちゃん…!!」
クリエは震えたまま。
「クヒャーーーッハッハッハ!さぁ、どうする!どうするかねゼロ!」
モニター先のバイルはその様子をあざ笑う。
その中心にいるゼロは………何もいえずにいた。
「お姉ちゃんたるもの、妹の身は自分で守らねばなぁ、アルエット…
さあ、クリエを守るのじゃ!!」
合図と同時に、
わらわらと沢山の紫色の光が現れる。
「ミ、ミミ、ミ…」「ミ、ミ…」「ミミミ…」
「!?」
キュービットのいた工場で生産されていたベビーエルフたちだ。
それはアルエットへ向かい集まり…
膨大な数のベビーエルフがアルエットに吸い込まれ…
最後にクリエがアルエットに吸い込まれる。
「う、うううう、うぉおおおおおおおおおおおおおお!」
アルエットが吼える。
アルエットの体に…変化が起こる。
『姉』に相応しい姿へと急成長………紫色の巨大なオーラを纏い……
「はぁぁぁぁ!!」
宙に浮いた。
「…」
ゼロは……ただ、目を閉じていた。
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