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チラシの裏 3枚目
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真っ赤な空に…真っ赤な炎。
空には灰が舞い、地はひび割れ、川は形を失い、ビルは倒壊、瓦礫の海を作り出した。
…全ては失敗。
ネオアルカディアの一市街地にオメガ搭載ミサイルは着弾…見渡す限りの地獄へと変えていった。
あらゆるものが焼け焦げる匂いがする…鉄、地面…草花…動物…人体。
「…………………ぐっ…」
ふらふらになりながらも立ち上がるゼロ。
爆心地にいながら、直撃した身でいながら…
ゼロは立ち上がれるレベルのダメージで済んでいた。
「………」
ダークエルフはそんな風景の中心に、ただ一人佇んでいた。
「グォオオオオオオオオオオ………」
見上げると空にはオメガ。
「オオオオオ…」
オメガが腕を開く。
…オメガの胸部に、真っ黒い空間が発生…
「…やめろ」
…ダークエルフは…そこへと吸い込まれていく。
「やめろ…!!」
…そして。
「グォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!」
空の上でオメガが雄たけびをあげる。
その体が…金色に染まっていく。
雲が裂ける。地をへこませる、瓦礫が崩れる、大気が悲鳴をあげる。
…オメガが、ダークエルフを取り込み…究極の力を手に入れた瞬間。
「わーーーい!オメガ兄ちゃんが元気になったーー!」
「えへへへー!これで悪いレプリロイドも怖くなーーい!」
クリエとプリエは金色の甲冑騎士の周りをぐるりぐるりと回転している。
「………」
オメガが地へ足を落とす。
激震。地鳴り。衝撃波が辺りのものを吹き飛ばす。
「くっ…!!」
オメガがゼロに近づいていく…
「……」
そこに一人のレプリロイドが現れる…。
「ハルピュイア!」
彼はただ呟く。
「これが…」
「これがお前の正義か、バイルーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」
空へ舞い上がる。
怒りを込め、エネルギーを最大までチャージ…
チャージ・サンダーボルトをオメガへ放つ。
…だがもはや効くこともない。
全て、高い金属音を発して吸収されるのみ。
「グォオオオオオ…」
オメガの目からのレーザー。
太いエネルギーの流れが………その視線が、ハルピュイアの体を貫く。
「ぐああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」
1発、2発、3発、4発、5発、6発。
…蜂の巣になったハルピュイア爆発…倒れる。
「うっ… …くっ …オメ…ガ…!」
拳を握る力すら出ない…だがまだ生きている。
「オペレーター…ハルピュイアを転送しろ」
「は、はい!!」
「グォオ!」
次なるレーザーがハルピュイアに着弾する寸前に転送。
後はその場にはゼロとオメガだけとなった。
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