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チラシの裏 3枚目

38俺的アレンジの入ったロックマンX2 6話後半:2009/04/01(水) 23:01:00
「ゼロのパーツを返せ!」

勿論戦闘の用意はとうに出来ている。ダッシュし加速で威力を強めたチャージショットをアジールへと放つ。
だが…
「おっと!」

アジールはその倍しようかという恐ろしい速度で剣を左右にスパスパと振るいチャージショットを切り刻み、
エックスへ向かってきたのだ。

「なああっ!?」
とっさにジャンプして回避。
「いい動きです!」

続けて部屋の端まで到達した瞬間に体を目弐も留まらぬ速さで翻し、垂直に飛び上がる。
体と同時に無論、両手で持った剣も天井近くまで突き上げられ、エックスへと向かい、エックスの体の4倍はあろうかという巨大な衝撃波を発する。

「ぐあぁあああああああああああああああああああ!」

エックスの体に、床に対して垂直な一本の傷が付けられる。
「エックス!!!」
「大丈夫だ。見た目ほど傷は深くない…」
「…驚きましたねぇ。私の剣を食らってもその程度とは…
 しかし続けて回避はできますまい!」

二度、三度。恐ろしい速度で垂直に跳び、落下しを繰り返し衝撃波を発生させる。
だがこの技はアジールの腕の位置より下には発生しない。垂直跳びの力のみで衝撃を発生させているためだ。
下から上へと腕まで振るってはここまで真っ直ぐに空気を切れはしない。

だから体勢をそれより低くすれば当たらない。
ダッシュで衝撃波を潜り抜け、アジールの体にチャージショットを放つ。
「くっ…」

続けてバスターを連射し撃とうとするが、これは初めの際の高速剣にて弾かれる。
そしてまたかわす。
だがバスター攻撃の隙を与えないため、アジールは今度は往復して高速剣を繰り出す。

「あまりに強力な攻撃だ…だが…。見切ったぞアジール!」
「痛い所を突かれたものですねぇ…。もう一度仰られたら私とて心が折れそうだ…
 だが、次は全てかわしきってから仰るように!」

高速剣、高速剣、衝撃波、衝撃波、高速剣……
恐るべきペースで技を繰り出すアジールの猛攻。
これを破ることが出来ず、幾多のイレギュラーハンターが彼の前に刻まれていったのだろう。

対応できるかどうか。戦いはそこにかかっているといっていい。
一度食らえば最早相手のペース。

回避しながらチャージショットを放ちを続け…
エックスの動きがとうとう止まる。

「お疲れですか!?」
またも高速剣でエックスに近づく。
「そうでもない」

垂直に跳び、軽くかわしたエックスはアジールの背中に最後の一撃を…「置いた」。

「攻撃の手が緩んでいるようで…す…がはっ!!?」

言いながらアジールは気づいた。エックスのボディカラーが変化していることに。
そして、そのときにはすでに遅かった。 …ヒャクレッガーの尾を模したその武器、マグネットマインがアジールの背に付着、
起爆する瞬間だったのだから。

この攻撃が恐らく通常のバスターでも、今の様子からすると自分は負けていた。
アジールは半ば悔しそうに苦笑した。

「ククク…。私を…ここまで追い詰めるとは…信じられん!
 …次にお会いするときを楽しみにしていますよ…」
空間を切り裂き、紫色の残像は消えていった。


ゼロの、パーツを残して。
「…ゼロのレッグパーツか…」


「さぁ来るブク!!オクトパルドやアリゲイツのようにはいかないブクよ!」
「スピンホイール!」
「何!?」

口から放たれる泡バブルスプラッシュも、小蟹攻撃も、泡のバリアも…
肩から生えた蟹鋏を模したビームカッターも通用せず。
クラブロスはエックスによって、水中で華麗に燃え尽きたのであった。



「エックスか…カウンターハンターに勝ったそうじゃな…」
「ええ。ヒャクレッガーのように特殊能力はない分、単純に戦闘能力が恐ろしく強力な敵でしたが…
 何とか勝利を収めました。…どうしたんですかケイン博士。浮かない顔ですね」
「エックス、お前こそどうしてそんな顔をしておる?
 …手に入らなかったんじゃろう、ゼロのパーツ等…」

「…いえ、手に入りましたよ。約束は守る敵でした。この通りです」
「…なんじゃと…?」




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