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チラシの裏 3枚目
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戦闘が開始される。
「行くぞ!!」
前回と同じく、開始の合図は急上昇と同時の衝撃波。
「はっ!」
それを避けて即チャージ斬り。氷属性の力も持っている。
「うぁあっ!!」
落下。そしてハルピュイアが得意とする三段斬りへと移る。
「ハッ、ハァ!!食らえ!!」
以前の戦いとは3段の間隔が異なる。だがそれに惑わされず回避。
そしてまた跳びあがると同時にソニックブーム。
これもまた回避。
「サンダーーーボルト!」
2本のソニックブレードを交差させ、雷を落とす。
1発、2発、3発目をかわしたところで再びチャージ斬り。
「うっ…」
落下。だが…ハルピュイアは学んでいた。
「はああああああああ!」
目にも止まらぬ速度で緑の風が大気を斬る。
ハルピュイア自身が剣を手に高速で平行移動したのだ。
「…!」
ゼロは反射的にそれをかわす。
「ちっ!」
剣を手に垂直に跳びあがるハルピュイア。…初めて繰り出すこの技も当てることは出来なかった。
それだけではない。
「うぁああああ!」
ゼロの武器はセイバーだけではない。
ハルピュイアは垂直斬りで跳びあがり切ったそのタイミングで、
背中からバスターショットのチャージショットを食らったのである。
「うぐっ…!」
バランスは崩さない。そのまま衝撃波を放つ。
だが勿論それもかわされ、再びチャージの時間を与えただけとなり…
「あああーーー!!」
叩き落とされる。
そしてハルピュイアは奥義を放つことにした。
緑色のオーラがハルピュイアを包み込む。
「流石にこの技は見切れまい…見切れはしない!!」
ハルピュイアにエネルギーが集まる。
「覚悟しろ!」
先ほどの要領でハルピュイアが今度は空中で高速移動。
剣をそのまま振り、衝撃波を直下のゼロに向かい放つ。
これはペースで畳み掛ける技。…往復を始める。
「ハァ!」
1発
「ハァア!」
2発
「フンッ!」
3発
「ウォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!」
4発、5発、6発、7発…
「最後!!」
8発。
最強の技を放ったハルピュイアは、傷だらけとなったゼロを見下ろす。
……だが…
「!?」
ゼロがいない。…あまりの衝撃にまさか吹き飛んだか?いや…。
「!!!」
ハルピュイアの背後だった。
氷の刃が…振り下ろされる。
「があはっ………!?」
地面へ打ち付けられる体。
「…………」
ゼロを見る。……オレンジ色の体。
「…なんだ……それは …それが俺の技をかわした…その能力というわけか」
「…『アクティブフォーム』 …最大限まで動きを速めるフォームだ。
まさかこれを使わせるとは大したものだ」
「…なるほどな」
ハルピュイアにはそう言ってみせる。…だが彼がそれで満足するわけはない。
速さに特化したハルピュイアが速さで敗れ…それまでは手加減をしていたと明かされた。
ハルピュイアに…『悔しさ』を通り越し、ゼロの実力に対する素直な賞賛が芽生える。
力を出し切ったことでの爽やかな疲れが体を緩め始める。
「…そうだ。それでいい…」
倒れそうになり、剣を突き立てる。
「……お前と戦っているときだけ、俺は全部、忘れられるんだ…」
ハルピュイアは去っていった。
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