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チラシの裏 3枚目

36俺的アレンジの入ったロックマンX2 5話中編:2009/04/01(水) 21:38:57
「半年前、確か俺とゼロが突入する前、
 確か第0部隊のハンターが一人潜入して通信が途絶えたと言われていたが…」
「ええ、ヒャクレッガーの事ですよ」
オペレーターの横から通信に割って入ったのは第0部隊の隊長だった。
「…彼はとても有能な隊員です。
 故に、敵に回れば恐ろしい敵となるのは間違いない。…エックス隊長、お気をつけて」
「……いいんですか」
「第0部隊は通称『忍び部隊』任務の途中でこうなることは覚悟の上です
 それに、きっと私が彼でも同じことを望むことでしょう…」
「…解りました。では…」
「ウウウ…グガガガガガ!」
戦闘態勢に入る。ヒャクレッガーが砂のように消え、別の場所で再構成される。
場所は天井の上だ。

「手裏剣…!」
弧を描き飛ぶ、同時に放たれた3枚の手裏剣。
壁を蹴り、天井のヒャクレッガーにチャージショットを見舞いつつそれを飛び越す。
またも姿を消し、移動するヒャクレッガー。
今度は長い尾をブロックごとにわけ、飛ばしてきた。
「ビット攻撃か…!?」
2つのトゲ付きのビットがエックスの動きに同調し周りを囲う。
「バスターもかき消された…」
ヒャクレッガーの尾の硬度の高さが伺える。
「強力な磁力で挟み込むつもりよ!」

二つのビットが止まった瞬間、磁石としての性質が働きエックスの体を貫くべく作動する。
こうなったらエックスの動きには同調しない。
タイミングよく切り抜け、ヒャクレッガーにまた一発。

「グオォオオオオオオオ!」
負傷したヒャクレッガーは今度は尾全体の磁力でエックスを引き付けにかかった。
エックスの体は浮き上がり、どんどんと吸い寄せられている。
「何をする気だ…」
「アレは…!エックス隊長、離れてください!」
「どうなるんですか!?」
「それは…」
エックスの首をがっしりと掴む。
そしてそのまま首筋に尾の先端の針で刺し…
「あああああああああ!!!」
何かを注入した後、エックスを放り投げた。
「…何だ…?」
「何か身体に違和感はないかね」

「問題ありません。ヒャクレッガーへの攻撃を再開します」
バスターを構え…チャージを…
…おかしい。チャージ…が出来ない!
「それなら!!」
通常のショットをヒャクレッガーに撃ちこむ。
効いてはいるようだが…チャージショットと比べると格段に威力は落ちる。

「グオオオオオオオオ!」
またも注入。
…今度はバスターの連射が効かなくなった。
「グオオオオオオオ!」
今度はダッシュが出来なくなり…
その次には最早ジャンプ力まで低下する始末。

「…これがヒャクレッガーの能力…!?」
「コンピュータウィルスをレプリロイドの体内に注入する…
 こうなるとレプリロイドの病もまるで人間のそれと同じね」
天井へ逃げ、手裏剣をばら撒き始めるヒャクレッガー。
確かにこうすれば今のエックスでは太刀打ちしようがない…どうすれば…

しかしエックスもまた、諦めてはいなかった。
壁を少しずつ、且つ素早く蹴り、昇っていく。
「グオォオオ!?」
「少しばかり…遅すぎたようだなッ!」
そして…壁を蹴り身を投げ、なけなしの一発の弾丸を天井に張り付くヒャクレッガーの額に撃ちこんだ!

その瞬間。
「あっ…うううぐっ…   ああぁっ!!」
脳天を打ちぬかれた形となるヒャクレッガーは
体をのけぞらせ、目は天を仰ぎ、ビクビクと痙攣した後…
青き炎に包まれながら跡形もなく散っていった。

「エックス隊長。」
「はい…」
「ヒャクレッガーを救って頂いたこと、感謝致します。」
「………いえ。俺は……」
警備システムを停止させ、エックス自身からの危険が去った後、エックスはまた、黙り込んだ。
「…では、こちらはこちらで用事がありますのでこれで…失礼。」
第0部隊隊長は去っていった。

「エックス。ヒャクレッガーのこと、第0部隊の隊長が少し話しているの聞いちゃったのよ」
「…やっぱり、俺のこと恨んでるかな」
「それはないわ。ただ… ヒャクレッガーはゼロを尊敬していたそうよ。…是非自分達の部隊に入って欲しかった、とも。
 ゼロは戦闘時、激しい戦いをする事もあるけれど、反面気配を消しての行動も得意だったと聞くし。
 隊長もそれを本気で考えていたみたい。それなりのポジションを用意することも考えて。」

「…………そうか。」
「ヒャクレッガーの最後の願い、叶えてあげましょう… ゼロを、復活させて。」
「…ああ」




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