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チラシの裏 3枚目

328俺的アレンジの入ったロックマンゼロ1 第十九話 後半:2009/05/06(水) 02:15:48
シエルがゼロの元へ走ってきた。
「…アルエットがお前から聞いたということを一つ確かめたい」


「…」
シエルも予想がついていた。 …エックスも。


「お前の隣にいるそれは… エックスのコピーだな?…お前が作り出した。」
エックスの表情は変わらない。

「…ええ。 エックスのコピーを作り出し…ネオアルカディアをこんなにしたのは… 私よ。
 …全部、私の責任なの」

エックスがここでフッと含み笑いをする。
「僕の生みの親であるあなたに感謝するからこそ、僕はこうやって
 あなたを許そうっていうんじゃないか。」

「…レジスタンス全員の命と引き換えに…。」

「でなければ、僕に完全なエックスの記憶を授け、
 ゼロをネオアルカディアの一員として加えることを…条件にね」


「名実ともに本当のエックスになるためには記憶は不可欠だし…
 彼なら四天王を補って余りある働きをしてくれそうだ。」
そしてシエルを上を向き気味な顔で見下ろす。
「でなければ…」


「…粛清者としての功績を挙げることがいいかもね。」


誰からも本物のエックスだとされても、極一部の者と自分のみが知ることから来る苛立ちの解消。
それがエックスの目的だった。
「……さぁ、どうする。
 ゼロ。それとは関係なく君にもこちらへ来てもらってもいいんだ
 このネオアルカディアの美しい聖域を見て思っただろう?」


「昔の君や、オリジナルのエックスですら作れなかった理想郷がやっとここ、ネオアルカディアに実現したんだ」


「…いいんだ、こちら側に来ても。
 わざわざ世界の敵になる必要なんてない。 …ここが英雄の居るべき場所なんだ」
くすりと笑う。


ゼロはその言葉、喋り方で何かエックスの何たるかを思い出しはしないか。
目を閉じて聞いていたが……。

結論が出る。


「紛い物だな」

エックスの目が細まる。
「…」


「下らない偽物に過ぎないと言ったんだ。 …お前も、この世界も」
シエルも、彼の肩を強く掴み…エックスを睨んだ。



エックスの目元がピクリと動く。
「シエル、君も同意見か。………へぇ」


「やっぱり面白い人だったよ、君は。まぁ、楽しい話が出来ただけ…貴重な体験だった。」



腕をクロスさせる。
エックスに膨大なエネルギーが集中。施設全体がガタガタと揺れ始める。



「それじゃ…」
光がエックスを包む。


腕を解き、アルティメットアーマーを生成。
「仕事を始めますか。」


機械翼のデザインが真っ白な翼へ変化、カラーリングは白、腰周りは動きやすいようスーツのみ。
100年前のオリジナルエックスのそれとは違うものだった。

「イレギュラーハンターの、ね」




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