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チラシの裏 3枚目

323俺的アレンジの入ったロックマンゼロ1 第十七話 前半:2009/05/06(水) 00:21:30
「くっ…!」
ファントムを相手に、アルエットを庇いながら武器のない戦いは流石にきつい。
クナイを思う存分投げられ、抵抗することもできない。

「ゼロおおおおおお!」
倒れたゼロをアルエットが庇う。

「邪魔だ」
アルエットの体を忍者刀が貫こうとした…その時。

「ゼロ!」
強烈な光が辺りを照らし…ファントムを吹き飛ばす。
「………お前はセイバーを投げてよこした…」

「ええい何奴………!」

力が入らないらしい。
その隙にゼロはセイバーを取り戻し…
ファントムの眼前に突きつける。

「…戦うか」
「…止むを得ん」
ファントムが姿を消す。シエルに化けた何かも消えていった。
「………恩に着る」
セイバーを戻す。
「…ここは僕が守っておく。ゼロ。君は早く行くんだ。
 足は…用意してある」

目の前にはトランスサーバー。
「………まさか」
「…そのサーバーにネオアルカディアの座標を入力しておいた。 …頼んだよゼロ」
背を向ける。
「……『エックスを殺す』 ひとまず今出来るのはそれだけか」
「うん。 …エックスを、倒さなきゃ」

「ゼロー!」
アルエットが現れる。 …アンドリュー爺さんは気を失っている。
「何だ」
「お願い、帰ってきてね!私、ゼロのことお兄ちゃんだと思ってるから!」
「? …ああ。何とでも思うといい」
「それと、ちょっとこれはシエルお姉ちゃんから聞いたんだけど……。」




ネオアルカディア中心地『聖域』
その隅の部屋のトランスサーバーが動作、一人のレプリロイドのシルエットを映し…実体化させる。
「…。」
ゼロ。…彼は、走り出した。

向かう方向は…上。
小部屋を抜け、狼型メカニロイドとコンドル型メカニロイドを撃破。扉の先の神殿区域を進んでいく。
彼は、行く。
エックスの作り出した理想都市の中をイレギュラーとして。
そして、それがエックスとの遠い約束を果たしに行くことになるのだとは…知ることなどなく。


「ゼロ。 …もし、俺がイレギュラーになったら… その時は君が、俺を倒して欲しい」

エイリアの答え。
「馬鹿…!」

ゼロの答え。
「何を言っている」

…だがこうやって、約束を果たすときがやってきたのだ。




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