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チラシの裏 3枚目
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「おお、ゼロかい 来てくれたか」
「ああ、またチップを壊してしまった…」
セルヴォはゼロに一つのチップをここで渡す。
「ゼロ。今回のは修復可能な範囲だったよ」
エレメントチップの一つ…『アイスチップ』。
「…スタグロフの物は壊れていたはずだが…」
「ああ。それが、アステファルコンの所にあったものとオロティックのものの破片を組み合わせて
何とか一つのチップの復元に成功したんだよ。」
ゼロはアイスチップを受け取る。
「…すまない」
「これが何かに役立つといいのだが……」
アイスチップを手に戻ると…シエルが慌しくしていた。
「ゼロ、ゼロ!!」
「どうした」
「敵の大型ヘリが近づいているの、迎撃して!」
「…解った」
転送地点はアステファルコンのいたレプリロイド処刑場。
外に出るとすぐ上空にヘリ。プロペラの音が大きく聞こえる。
「……?」
上を見上げると、誰かがゼロのことを見下ろしていた。
…黒きレプリロイド。
「……ふむ。奴が『ゼロ』を騙った者か… その力、見せてもらおう。」
その声はゼロには届かない。
「…行け 『ヒッタイト・ホッタイド』よ」
そして…落下してきたのは巨大なメカニロイド。
モグラのような形をし、頭は回転する掘削機の車輪、腕は土を砕き、掻き出す仕組みで、
背中、尻部、後部にそれぞれハッチを持つ巨大なキャタピラで動くもの。
それは、レジスタンスベース強襲用の戦車であった。
「巨大メカニロイドね… 随分硬いけど…倒せるはず! 頑張って倒して!」
「作戦を開始する」
扉から飛び出し、ホッタイドの後部ハッチにセイバーで斬りかかる。
続けて払い、袈裟斬り、真上から叩き斬る動作を三連続で。
それから体重を乗せひたすらジャンプ斬り。
ホッタイドは偵察メカニロイドを発射したり、後部ハッチから地雷を射出したりする。
地雷を発射されたらターゲットを変え、
尻部ハッチと背中ハッチに向かいチャージショットを放つ。
地雷発射を終えたところで飛び越えてまた三段斬り。後部ハッチを破壊する。
「時間を取られてしまったな」
続いて残り二つのハッチの破壊へ取り掛かる。これはチャージショットしか方法が存在しない…
だが案外早く決着がついた。ゼロの攻撃力が圧倒的に高いため。
最後のハッチを破壊すると…内部からパンテオンが顔を出す。
(コイツは…)
彼こそが、乗組員でありホッタイドの頭脳でもあった。
銃を向け、マシンガンで攻撃したり拘束弾を放ってくる。
だがこれもチャージショットで攻撃を数発食らわせた後……
最後に一撃、セイバーを振り下ろすと敗れた。
「停止したか…。」
レジスタンスベースまではまだまだ距離がある。どうやらヤツもまたゼロの敵ではなかったようだ。
…だがそこで事態が動く。
「ホッタイドも最早これまで!」
黒き影が跳び…
「さらば!」
忍者刀を片手で柄を握り、もう片方の手で柄の端に沿え…落下。
「!!」
ホッタイドのボディに落下、そのまま忍者刀を突き刺し、抜き、飛び降りる一連の動作を素早くこなし…
「ゼロ…今の………!!」
ホッタイド以上の凄まじいエネルギー量を持ったソレは、そのまま忍者刀を一振りし……
爆ぜるホッタイドの破片を全てゼロの方へと吹き飛ばした!
「……………。」
セイバーでそれを細切れにする。
「……………人間型…」
舞い散り、ガシャンと音を立てて落下するホッタイドの欠片の中……
火花をバックに振り向く影が一つ。
白の仮面から除く鋭い目、漆黒のアーマー、靡かせるは血の色のマフラー………
「…四天王か」
明らかに今までの敵とは一線を画すその相手。
「名乗る名などない 堕ちたものだな、英雄よ」
彼は確信していた。彼こそが…英雄ゼロその人であると。
「ファントム様! お戻りください!」
甲高い声に呼ばれ、ファントムはヘリに戻る。
「これより我々『四天王』はお前をイレギュラーとみなし…全力で当たらせて貰う。」
「全ては…貴様に記憶から追いやられてしまわれた…エックス様が為!」
マフラーをなびかせ…ファントムは空へと消えていった。
陸のファーブニル、海のレヴィアタン、空のハルピュイア、影のファントム。
いよいよ…来るのだ。 『四天王』との戦いが。
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