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チラシの裏 3枚目

286俺的アレンジの入ったロックマン2 VSクイックマン序盤:2009/05/02(土) 02:00:51
ビームが左右から交差し、彼を撃ち殺そうとする。
だが危なげなく、彼はそれを素早い動きでそれを回避、
見る見る内に下のフロアへと落下していく。

「…タイムは更新できたようだ」
最下層に着地。

「そろそろロックマンがやってくる。…お前は最深部で待機しておれ」
ワイリーの声。
「…はい」
メタルマン、エアーマン、バブルマン、クラッシュマン、フラッシュマン、ヒートマン、バブルマン。
7体のロボットは全員、すでにロックマンにより倒され、
今はスペアボディを作成している最中だ。

…彼らの仇は勿論彼が取るつもりでいる。
最強のロックマンを倒すことで自分が、そしてそれを作ったワイリーが最強であることを証明するべく。
彼は、あるときのことを思い出していた。



「クイックマン。
 ワシはな、赤と黒という色が好きなんじゃ」
卓球のラケットを手にワイリーはニヤつく。

「俺のボディも、赤ですね」
「その通り!最初に作ったメタルマンもじゃな!」
ワイリーは力説を始める。

「赤という色はな。
 人間が最も最初に知覚する色であり、人間の興味を最も引く色なのじゃ」

クイックマンは黙って聞いている。
「赤子ですらワシの存在を知れるように!
 世界全体がワシのことを、ワシの技術を完全に認めるように!
 ワシは赤という色を、傑作中の傑作であるお前や、最初の1号機であるメタルマンに与えたのじゃ」

その熱さに少しだけ体力を削がれながら。
「そして黒という色は全てを染め上げる色!光すら吸収する、完全な無じゃ!
 ワシはその二色をいつか、傑作とするロボットに使いたいと思っておる」


初号機としてのメタルマンとは違う。
その性能からその色を授かった彼は、負けるわけにはいかない。強さをアピールせざるを得ないのだ。
真っ赤な、この部屋で。
…ロックマンはきっと上の部屋にあるレーザー地獄を潜り抜けてくるだろう。
フラッシュマンのタイムストッパーがあればそれも可能なはずである。


部屋の扉に青い色が入り込んでくる。
「…よお、ロックマン」
「君がクイックマンだな」

「気をつけてね、ロック!」
ロックマンの耳から、オペレートするロールちゃんの声が聞こえてくる。

そしてその妙な凹凸のあるその部屋は、全体が一つの装置になっていた。
その装置とは。
「博士の研究所のバリアを解きたければ解け。」

そして高く舞い上がる。
「ただし、俺という存在がこの基地にいる限りバリアは解けない仕組みだけどな!」
「行くぞクイックマン!!」


ロックマンは素早くジャンプ、クイックマンの落下を回避するが
クイックマンはそれを追尾するようにタックルをかます。
「うああぁああっ…!」

「どうだ、超高速のタックルってものは!」
再び跳びあがる。

彼の能力はそう。名の通り、恐ろしいほどの速さにあったのだ。
だがそれだけではない。

「メタルブレード!!」
メタルマンの特殊武器。バブルマンだけでなく、フラッシュマンまで沈め、多くのロボットを倒してきた
彼の愛用する特殊武器となっていたものを放つ。
だが…
「効くか!!」
クイックマンはそれをガード、全てはじいてしまう。
「そんな刃は俺には効かない!」

更に突進。
「くぁぁぁっ…!!」
手に刃を持つ。そして…
「クイック・ブーメラン!!」

勢いよく射出。それはロックマンめがけて一気に3つ飛んで行く。
「うぁああ…!!」
肩を裂かれながらもロックマンは逃げる。だが。
「俺の能力を甘く見るんじゃない!!」
突進。ロックマンはそれを回避 …した瞬間。
「うあああああああああああああああ!!」
クイックマンが加速から着地に入るそのタイミングでニヤリと笑う。

クイックブーメランは2段追尾の必殺技。
一度避けても、当たっても、次にもう一度食らうことがある。
彼のブーメランすら越える速度での移動で誘導したなら尚更当たりやすい。




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