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チラシの裏 3枚目

281俺的アレンジの入ったロックマンX 最終話 後半:2009/04/30(木) 02:20:40
「ゼロ、急いでそこから逃げて!」
「ゼロ、本当にいくの!?」
「…………を倒してしまうなんて、あなた本当にゼロなのね」
「行き過ぎた正義、力による支配。………………………を作ったのは、私なのよ!」


帰りの軌道エレベーターの中、謎の少女の夢をゼロは見ていた。
「………最近は変な夢を見るな」


ゼロは考えていた。
……ルミネが言っていたことが本当ならば、
もうシグマは復活しないだろう。 …いい、潮時かも知れんな
エイリアを傍らに、地球を見つめるエックスを見つめ…自分よりも優秀なハンターがいる、そう確信しながら。

…そして彼には宛てもある。彼の体を安心して任せられそうな者が。
彼に任せることにしよう。あの…少年科学者に。
彼は何より、自分が平和を乱す存在になることを恐れていた。


「おお、エックス…お前は本当に人間のようだ」
「すまない、エックス…。 お前を世に出してあげるには…時間が、なかった…」
「ああ、ワシも願っておるよ… お前の力が、正しいことに使われることを 世界の人々が…… それを望むことを。」
「お前のような存在を受け入れるには…人間はまだ…幼すぎるのかもしれん」

エックスもまた、アクセルを抱えながら夢を見ていた。
遠い昔のこと……ライト博士に自分が作られているときの夢だ。そしてエックスは考える。

『覚醒』ルミネはそう言っていた。これは『進化』であるとも。
それが、レプリロイドのあるべき姿であるならば……
自分達のしていることは、何なんだろう。


目を閉じて考えてみる。
「…… 大方、ルミネの言っていたことでも考えていたんじゃないのか?」
「………」
エックスは否定しない。
「シグマのようなヤツばかりになるのが… 進化などであってたまるか。」
単純な答えだ。

ゼロは背を向ける。
「…それにな、エックス。」
「?」

ゼロは声のトーンを落とし、呟く。
「もし、本当に進化のときとやらが来て」
エックスは目を見開く。
「俺達が滅ぶのが、運命だったとしても。」


ゼロは、エックスの背中に、最後の言葉を刻む。
「俺達は、戦わなきゃいけねぇんだ …その、運命ってヤツと」

エックスはただ、黙っているばかりだった。
破壊されたアクセルの額の…その妖しい輝きに気付くことなどなく。



そして待ち受けていたのは、残酷な処置と、その後。


ルミネのイレギュラー化を受け、政府は新世代型レプリロイドの初期ロットを破棄。

しかし、更なる宇宙開発の隆盛から高性能なレプリロイドの開発要請は尽きず……

厳重なプロテクトを施し、政府はコピーチップの開発を再生した。


『人間とロボット 相容れぬ二つの生命が共存する世界
 それは、私が願ってやまない理想郷だ  トーマスライト』


その理想が実現するのは、果たして何時になるのであろうか。

エックスが託された想い、遺された過去があり…
ゼロへ託される想い、引き継がれる未来がある

そして、彼らはただ、『今』を戦っている。


To be continued...




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