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チラシの裏 3枚目
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「イレギュラー…?
そんなものでないことは、あなた方も理解しているのでは?」
レイヤー、パレットが一時転送の限界時間を過ぎハンターベースへと帰還する中、
ルミネが口の端を吊り上げ話し始める。
「私にトドメを刺せないのは、それがわかっているからでしょう」
そういいながら、ルミネの傷はみるみる塞がっていく。
「……どういうことか、まず説明してもらいたいわね」
ルミネは話す。
「私達新世代型は、数え切れない沢山の旧世代型レプリロイドを参考にして作り上げられました」
アクセルが動揺する。
「コピーチップに……シグマ!?じゃあ僕もいつかシグマみたいに狂ってしまうってこと!?」
「残念ながら、プロトタイプである貴方にはそれほどの能力はありませんし…
変身もまた不完全です。…それに、」
「シグマは狂っていたわけではありませんよ」
炎の海の中を歩くは大量のシグマの群れ。その中心にいたのは他ならぬルミネ。
そう…あの光景は皮肉にも、新世界そのものを暗示していたのだ。
ルミネはこれからの世界を見据え、立ちはだかる敵に向かい語る。
「私達は、自らの意思であなた方の旧世界に戦いを挑むことが出来る。」
そして見下ろす。
「あなた方にわかるように言えば…」
「私達は、『自らの意思でイレギュラーになれる』のです。」
軌道エレベーターを描いた一人の小説家が提唱したロボット三原則。
ロボットは人間に危害を加えてはならない。
人間に与えられた命令に服従しなければならない。
これらに反しない限り、自己の身を守らなければならない。
………それが皮肉にも、軌道エレベーターの管理者により、ここに破られたのだ。
故障でも、ウイルスでもなく。
考えの中に人間が存在しないロボット。
人間から解き放たれた……完全に生命体として確立されたロボット。それが…
新世代型レプリロイドだったのだ。
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