レス数が1スレッドの最大レス数(1000件)を超えています。残念ながら投稿することができません。
チラシの裏 3枚目
-
「エックス、エックス!」
「…?どうしたんだ」
オペレーターの様子がおかしい。なにやらあわてている様子だ。
「いいから来て!モニターを見て欲しいの」
「なっ……!?」
見ると、白昼堂々、町の中心を全長200mはあろうかという巨大空母が悠々と浮かんでいる。
足元に位置する道路はその重さで潰れている。
「今度はこれを止めるのを貴方にお願いしたいんだけど」
「解った。これは黙ってみては居られない」
すぐに転送を行う。
「中は沢山のメカニロイドが待ち構えている上、足場も悪い部分もある。
そこはリフトで移動してみて」
「解った!」
最下階まで降りたが、そこに道は無い。
かといって、前部と後部を繋ぐ通路なども特に見当たらない。
「後部へ移動するには…これしかないわ そこは倉庫よね エックス、ライドアーマーに乗って!」
「これは…新型!?」
VAVAが生きていたら喜んでいたであろう、強化されたライドアーマーだ。
背中にはジェットブーストがつき、腕には3本のドリルが装着されたライドアーマー『ラビット』。
「オラオラあああああああああ!」
人が変わったようにライドアーマーを使いこなし、行く手を阻む敵を破壊するエックス。
「…ふぅ。さあ、先へ進もう」
「………」
ライドアーマーから降りた後、エックスはリフトでの空中戦をこなし、
外部ではメカニロイドの発生を食い止めたりもしながら空母後部のオイルプールのある部屋へとたどり着いた。
「何だこの部屋…オイルだらけ…」
「随分趣味の悪い部屋ね…」
「ガハハハハハハハ!俺様の城へようこそエックス!
お前のオイルもここに全部流してくれや!」
「…アリゲイツ!」
「オクトパルドと同じ所属の乱暴者ね
副隊長なんだけど凶暴で残忍。…イレギュラー化は…彼には少し納得かしら」
「オイオイ、随分言ってくれるじゃねえか!?
ハンターベースにこのまんま進路変更してやろうか?アァア!?」
「エックス、やられる前に!」
「解った。」
「ハッ、生意気な口利きやがってんじゃねえぞ小僧!」
そういうとアリゲイツはいきなりプールの中に飛び込んだ。
「下から来るつもりね」
「解りやすい戦法だ」
壁の上へ逃げ、敵が水面に出るのを待つ。だが…
「何!?」
突然、鋭いトゲつきの刃に包まれた車輪が壁を登ってくる。
スピンホイールだ。
「危ないっ」
とっさに下に下りてしまう。だが…
「かかったな馬鹿めがあああああ!」
そのときを見計らい水中から大口を開けてアリゲイツは飛び掛る。
「ああ、少し危なかったよ!」
アリゲイツから遠ざかると同時に彼に向かってチャージショットを放つ。
「ぬがああああああ!」
続いてアリゲイツは口から弾を乱射する。
「遠距離攻撃に関しては穴があるようだな、アリゲイツ!」
隙の多い攻撃は容易くかわし、バスターを見舞う。
「てんめぇええええ!」
肩についたホイールを飛ばす。水上版のスピンホイールだ。
「まだまだまだまだ飛ばすぜオラオラあああ!」
刃のついた車輪が水面を走り、壁を走り、天井にぶつかりエックスの上へ降り注ぐ。
それを連発するものだから、ジャグリングの中にいるような感覚になる。
だが攻撃の手は一切緩めない。早く奴を仕留めなければ、町の危険は恐るべき速度で拡大していくのだから。
「貫かれちまえやああああああああ!」
水面から大きくジャンプ、体を高速回転させ、その口をドリルにして壁へ突撃する。
まさにパワーの塊と言える。
だがこれもかわし…
「ストライクチェーン!」
へチマールから貰った武器がここで役に立った。真っ直ぐに伸びるチェーンは
アリゲイツの頭を的確に捉え貫いた。
「エッ…クス…キサマあああああああああああ!!!」
横暴な男、アリゲイツの最期だった。
「空母の動きは止まったみたいね…エックス、有難う」
|
|
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板