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チラシの裏 3枚目

269俺的アレンジの入ったロックマンX8 18話後半:2009/04/29(水) 22:45:40
エイリアの動きに迷いはない。
素早く走り、チャージショット。それと同時に後ろへ跳び、柱へ張り付く。
「クフフフ!!」

シグマは消える。
そして上から剣を手に落下、剣を振るう。その剣とは勿論レイヤーが使っていたもののオリジナルだ。
「行くぞぉ!!」

とっさに通常弾で攻撃しながら回避。
「はぁああ!」
逆方向に降って来たシグマをまた回避、今度はチャージショット。

「やるなぁ…」
腕からフープショットを放つ。
輪の形をしたエネルギー弾が柱へと飛んでいく。
「ハァアアアア!!」

エアダッシュで輪を潜り一発。
輪そのものを飛び越し一発。もう一度エアダッシュで潜り一発。


「ぐぬううう……!?」
これは早々に必殺の技を使わざるを得ない。
そう判断したシグマは、新世代特有の紫色の光を発し、その能力を発動する。
「終わりだああああ!!」

何もない場所にエイリアが引き寄せられる。

「くっ…離しなさい!!」
何もない空間からシグマの手が現れ、全体が現れる。
エイリアの頭を掴んでいる。

「ハーーーーーッハッハッハ!やはり素晴らしいぞこの力は!!」
「くっ…!」
「新世代の王となった、この私の前では貴様など無力に過ぎぬわ……!」

「滅べ、滅べ滅べ滅べ滅べ滅べ滅べ滅べ滅べ……!!」
このままでは……。

奇しくもそれは、ゼロに対しかつて行った技が強化されたものだった。
これにより頭を掴まれたゼロはこの後、気絶させられ、床へと転がることとなる。
エイリアに成す術は……



そう思われた時、激しい音が辺りを轟かせる。
凄まじい勢いで走ってきた一つの風が、跳びあがり………
「何っ!?」
「!!!」


エイリアの頭からシグマの手を吹き飛ばしたのだ。
「大丈夫か、エイリア!!」
「エッ…………クス?」

倒れこむその体を支える。
「………」
表情でわかる。変身などでもなく…

「…エックス…!? エックス!!」
「ああ。俺だよ 待っててくれると思ったら、まさかこんなトコまで来ちゃうなんて……」

エネルギー反応で感知しても、何もなかったはずである。そこにはいなかったのだから。

通信が途絶えても転送は出来る。
エックスはとっさに、VAVAを引き付けライドアーマーが壊れるその瞬間に
ハンターベースへ戻り、再度月まで転送してもらったのだ。

…VAVAの罠でエックスが死に、エイリアが絶望し、後から何事もなかったかのように現れる。
その時と、何ら変わりなかったのだ。

だが、エックスは知らず成長した姿を見せ付けていた。
戦いの始まりのとき、こうして頭を掴まれた人質のゼロを彼は助けだせなかった。
そして、ゼロがかつて死んだときも、ゼロはその後エックスを助けることは流石に出来なかったのだから。

彼は、ゼロも、かつての自分も超え、シグマの前に再び姿を現したのだ。
「エックス………!!!」
エイリアの顔が歪む。
様々な感情が混ざり合い、洪水のように押し寄せ、何も言えずにいる。

怖かったのだろう。恐らくそんな顔は同じハンターには向けたくないはず。
そう判断したエックスは目を閉じ、顔を見ないようにしながら、エイリアを後ろに立たせ、背を向けシグマと相対する。

「…エイリア、有難う。 君は待機していてくれ……
 コイツは俺が倒す」

バスターの色はピンクから青へ。
「フハハハハハハハ!来たかエックス!!
 貴様が来なくては面白みに欠ける!」


剣を振りかざす。
「決着をつけるぞぉおおおおおおおおおお!」




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