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チラシの裏 3枚目
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「…有難う。後はシグマだけだな 急ごう!」
「……うん。」
自分は無事にVAVAを倒せた。無事なエックスがいる…
…その事実に安堵する。
そして、最後の戦いへと急ぐ。平和な日々がもうすぐ…やってくるのだから。
……そんなエイリアの背中が、突如として荒々しく突き飛ばされる。
「きゃっ…!! …え、エックス?一体…」
次の部屋の入り口へ倒れこむエイリアの体。
ちょっとした悪戯だとわかり、叱ろうと振り向いた瞬間……全てを理解した。
「ァアアーーーーーーーッハッハッハアアアアアアア!!
ハァアーーーーハーーーーーハアアァアーーーー! アーーーーーーーーーーーーー!」
動き出したライドアーマーと、それへに向かうエックス。
強力爆弾何個分ものエネルギーを蓄えたそのライドアーマーが今、爆発しようとしていた。
「エッ…クス」
彼を抱きとめ、一緒に逃げようと叫ぼうと、叫ぶより早く跳びつく。
「……。」
だがその腕は硬い、厚い…扉にぶつかることとなる。
ライドアーマーが突進する中、最後にニッと笑い、エックスは扉を閉めたのだ。
「エックス、エックス…!?開けて、お願いだから!!」
開けるわけにはいかない。これはVAVAが仕掛けたトラップでもあり、
そしてこれにより、ライドアーマーがどうなろうとエイリアのいる部屋から先には害を及ぼさないためだ。
叩いても、蹴っても、頭で突いても何も起こりはしない。
「エッ……………!!!!」
爆発音に全てがかき消される。
……膨大なエネルギーが中で炸裂したのだ。
…音が消えた頃には……エイリアの喉は叫ぶこともままならなくなっていた。
VAVAは、最後に復讐を果たしたのだ。
これが、自分達の初めてのミッションだったのに。
苦しみを幾分か和らげ、引き受け、エックスがもし危険にあったら庇う気でいたのに。
彼女は彼の名前を、最早うわごとのように呟くしかできない。
彼女の目の前で………彼は死んで行った。
かつてゼロが彼の前で彼を庇い、VAVAの前で散り…シグマの元へ導いたその時のように。
かつて彼女は臨時オペレーターとして一人のハンターを担当し、
彼をサポートし、戦いへ導き、そしてその内惹かれていった。
…そして彼は、助けられる側から助ける側へ回り…最期を迎えた。
だが…彼の最期を看取るハンターは、いない。
エイリアの孤独な戦いの幕を開けであった。
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