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チラシの裏 3枚目
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天高くそびえる軌道エレベーターの一角が……運用開始のその日、爆発を起こした。
夜空を照らすは燃え盛る炎、夜空を曇らすは立ち上る煙。
すっかり青年になった彼が近づく。
「こちらエックス。 下り4番ゲート付近にコンテナの落下事故が発生、
至急、救助用メカニロイドの出動を………」
その時である。
拉げたコンテナの扉が、ベコリと膨らむ。
「…?」
中から有り得ない顔が姿を見せた。
「………………。」
無言のまま。
ズシリ、ギシリ、ギシリ…。地面を踏み鳴らし、彼が姿を現す。
スキンヘッドに、がっしりとした体躯。
「……シグマ!」
信じられない光景は続く。もう一人シグマが現れたのだ。
…言っている間に、もう1人。
…続けて2人、3人、4人……
炎の海の中を……シグマの大群が闊歩する。
「………………………」
声が出ない。口をあんぐりと開けて光景をただ見るばかり。
「大丈夫ですよ」
…シグマの大群の中から女性のような声がする。
「安全のため、頑丈で高性能なシグマボディを、コピーしておいたのです。」
現れた小さなレプリロイド。
その言葉と共に、シグマ達は次々と姿を光に包まれ…
「シグマをコピーしても、何の問題もありません。」
毎日目にする一般レプリロイドのソレとなんら変わらぬ姿へと変わっていく。
「私達『新世代型』は、完全な耐ウイルス性能がありますから。」
事故は意図したもの。これは…新世代型の耐久テストの一環だったのだ。
「…君は?」
炎に照らされ、軌道エレベーターが貫く夜空の下。
涼しげな声はエックスに紹介をする。
「私は……『ルミネ』」
「軌道エレベーター…『ヤコブ』の管理者です」
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