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チラシの裏 3枚目
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レッドアラートとの戦いが過去の話となって
更に歳月は進む。
人類とレプリロイドの総人口は、ユーラシア以前の頃まで回復していた。
その間の出来事を3つほど紹介しよう。
1つ目はおデコの娘パレットと、紫髪のその同級生レイヤーがオペレーター養成学校を卒業、
また、アクセルも功績を認められ正規イレギュラーハンターになったこと。
長い長い年月をかけながら彼らは戦いの中で様々な物事を学んでいくこととなった。
2つ目は謎の鉱物物資が発見されたこと。これはエネルギー物資として用いたり、
広い用途に資材として製品開発などに貢献できるものとされており、
世界を大きく騒がせたものだ。
そして、社会全体にも動きが見られた。
3つ目は各国政府が度重なる会議の末、人類、レプリロイドに対し
平和な生活を取り戻すための…1つの計画を発表したこと。
『ヤコブ計画』。
全世界から数十億にものぼるレプリロイド達、また死を迎えていった様々な過去のレプリロイド達の
DNAデータが提供され、それらの開発の末に世界を背負う、
従来では考えられないほどの高性能レプリロイドの開発に当たるものである。
それは『新世代型レプリロイド』と名づけられた。
そのプロトタイプとするべく政府は特殊能力を持つイレギュラーハンター『アクセル』へ協力を要請。
彼の構造を徹底的に調べ上げ、様々なレプリロイドの情報を持った上でDNAを書き換える変身機能を持つ
『コピーチップ』を搭載し…いよいよそれの開発に着手した。
それらがいかにして社会を豊かにするのか。何故『ヤコブ計画』と呼ばれるのか。
それについても報告がなされ、着々と計画は進む。
「エックス、いつ帰って来られそう?」
「いつでも帰れるよ。転送装置一つあればね」
「…うん。
もしよかったら、私のいた研究所が近くにあるから寄ってね?」
エックス、ゼロ、アクセルは旅立って行った。
「あの、失礼ですがエイリアさん。ゼロさん達は今日からどちらへ?」
「えっ…?」
「れ、レイヤー知らないのー!?」
俯く。
「す、すみません……」
「ニュース、見てないかしら。エックス達はガラパゴス諸島に行くことになったのよ」
「………今の時期にその場所というと、まさか…」
さすがにレイヤーもそこは知っている。
「そ、軌道エレベーターの警備のお仕事ですよー! エックスさん達流石ですよねー。
でもお二人が有能だから、アクセルなんて出番ないかも知れないですね」
そう、ヤコブ計画とは軌道エレベーターを建設し、新世代型レプリロイドを宇宙という
過酷な環境下に送り出し、人間やレプリロイドの新天地を作り上げるものだった。
その新天地とは…いつも夢と共に彼らが毎晩見ていた… 『月』。
「へぇー…そんなこと言ってアクセルには早く帰ってきて欲しいのかしら、パレット。」
「んもー、そういうことじゃないですよぉ!」
ゼロさん達が帰ってくるまでに正規オペレーターの職につけるように頑張ろう。
レイヤーはそう思っていたのだった。
ハンターベースの仲間達が毎週、報告書を楽しそうに見る日々や、
休日のエックスやアクセルを彼女達が連れ出す。そんな日々がそれからずっと続いた。
それは実に15年以上もの間。
軌道エレベーターが完成しても、彼らの任務は終わらないのである。
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