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チラシの裏 3枚目
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「ロボットからレプリロイドになったことが、僕は失敗と考える」
「なっ…
………そ、そうか。すまなかった」
「仕方ないよ人間も人間だから。
君達レプリロイドは確かに優秀だよ。でもそのレプリロイドに全てを任せ
今や地下に篭って出てこない…。ゲイトって科学者も言ってたことだよ」
非常にシビアな視点を持つ少年。
けれど………それだけで終わる子ではなかった。
「こうやって、言ってるばかりじゃ何も始まらない。
だからさ。僕も出来ることがあれば何でもやるつもりだ。方法なんて選んでられないだろ?
僕はまだ子供だがもう僕が若いうちには無理だと思っている
いつか人間もレプリロイドも幸せで居られる…自然に溢れた社会を僕は作りたい。」
エックスはポカーンと口を開けていることしか出来なかった。
「……有難う。頑張ろう お互いにね」
パシン、と博士君はエックスとタッチをかわし、シグナスとその場を後にした。
「エックスさんに会いに行ってみたらどうですー?鼻血出しちゃうかも♪」
パレットは技術室を後にした。
鏡を見てみる。
背伸びしないありのままの身長、
強調された豊かな胸、
シェイプアップしたそのアーマー。
以前のように跳ねた髪でなく、ふわりとしたゆるめの長い髪。
…少女エイリアの姿が、そこにあった。
髪を弄ったりしてみる。
オペレータールームへ向かう。
ライフセーバー、ダグラス、ゲイト、先輩オペレーター、シグナス総監、
エックス、ゼロ、アクセル、レイヤー、パレット、自分。
他にも沢山のハンターたちがいて、ハンターベースは何時しか、昔のような賑わいを取り戻していた。
みんな…それぞれ色々なことがありつつも今を生きているのだ。
パレットは、一足早く部屋に戻ったレイヤーを相手に、
ナビゲーター教本を見ながらオペレートの練習をしている。
「はい」
「『アクセル、聞こえますか。』
『ゼロさん、聞こえますか。』 …あっ」
「違うーーー!だからレイヤー、キッチリしたかったら先輩相手でも、任務中はさん付けとかしないの!
名前そのものがハンターとしての名前なんだから!」
「……すみません。もう一度…」
先輩に教えてもらった…臨時で入ってきた頃を思い出す。
「うん。最初のオペレートにしてはいい出来ね。あなたたち相性いいんじゃない?」
「そうですか?」
「ええ。私はそう思う。…あ、一つ言うとすればそうね。任務中、ハンターにさん付けは要らないわよ
ハンターは名前一つでハンターとしてのコードネームともするわけなんだから。」
「はぁ…」
「俺もあまり堅苦しいのは好きじゃないしね。敬語要らないのはさっき言ったけど、呼び方も『エックス』でいいよ」
B級ハンター・エックスと臨時オペレーター・エイリア。
先ほど言ったようにこの頃エイリアは、髪を下ろしていたのだ。
…今のように。
「もういいよレイヤー。ゼロさんだけはさん付けで行く?」
「………」
草花に囲まれたリフレッシュルームを
扉の影から体を曲げ、ちらりと覗く。…彼の背中がある。
少し、昔の呼び方で呼んでみる。
「エックスさん」
形容しがたい表情で振り向いたエックスに、自分の姿を見せてみる。
そしてその感想。
彼女と、それを聞いたレイヤー、パレットはその日一日…偉く上機嫌であった。
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