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チラシの裏 3枚目
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いつしか、乗りこなすのが難しいまでに加速し続けたチェイサーは手がつけられない速度に達していた。
「1週で全て取りつくすつもりなの!?」
何回も何回も巡れば時間内には取りきれるだろう。そういう推算だった。
だが…何回も、ではない。1ラップでアクセルは、全ての爆弾を手に入れようとしていた。
「道が途切れてるぞ!」
「そんなの知らないねっ!」
ジャンプ台から豪快に飛ぶ。着地してすぐにボディを急に曲げ爆弾を2個回収。
そして…
「終わりぃー!」
あっという間のタイムで彼はサーキットから安全を取り戻したのだった。
後は…サーキット上部の『彼』を倒すだけ。
「ブヒブヒーー!オラオラー!どけどけぇ!このイノブスキー様に跳ねられてぇかー!」
個性的な男が現れた。
体ごとバイクへと変形するそのレプリロイドは…ヘルライド・イノブスキー。
「何だ。ロードアタッカーズの残党か」
ハイウェイで暴走していた、エックスに撃たれたレプリロイドの総称だ。
「ああぁん!?て、テメェ今なんつった!!」
「…ロードライダーズの方か?」
砂漠でエックスのチェバルを劣化チェバルで暴走していた暴走族だ。
「テンメェェェェ!上等だぁオイ! タイマンで勝負しろやぁ!」
「だそうだ」
「じゃあ僕下でチェイサーに乗ってるね、アレ楽しいー!」
戦いは始まった。
「ブヒブヒー!続けぇ続けぇ!続けぇ!続けぇ!」
戦いの舞台は金網の檻。
彼の特殊武器・ムービングホイールが彼のボディ後部から射出され…
走る彼に続いていく。
そして放つ。
「全く騒がしい奴だ…」
武器をウオフライのDグレイブに持ち替え…
「水烈閃」
勢いよくグレイブを突き出す。
「ぶひぇぇええええ!!」
イノブスキーの体がグッサリと刺される。
「口ほどにもないな」
そのまま跳びあがり、上から一撃。そのまま横へ縦へと払い続ける。
それは巨体を軽々と持ち上げていく。
「………オイ…マジやべえ…!」
「お前がこの程度で弱音を吐くほうに俺は驚くがな」
「テメェ……!」
暴走を始める。金網の周りを高速で回転し続ける。
「タイマンか…」
見ると周りには爆弾を抱えたイノブスキーの部下が沢山。
恐らくは、イノブスキーの攻撃で壁に激突させられたゼロに向かい、爆弾を一斉に投げ込むつもりなのだろう。
「食らわなければいい話だ。…来い。決着をつけてやる」
「ブヒヒヒヒヒヒ!!」
挑発に乗ったイノブスキーは変形、ゼロへと向かってくる。
「来い」
持ち替え、セイバーを構える。そして…
こんな相手には勿体無い技…そう思いながらも放つ。
単なるガードではない。
イノブスキーの体が当たった瞬間、ゼロはそれを一直線に払った。
ゼロの側へ向かうイノブスキーの体に、払われる剣が食い込み…裂く。
一刀両断。早くも今回最強の技がここで放たれる。
「獄門剣」
ゼロはセイバーを戻した。
「ねえゼロゼロ! このチェイサー、僕がもらっちゃっていい?」
「む…」
「ああ。これね、実はアクセル用に作ったもので、実は名前も決められてないのよ。」
「私の好みじゃあないんですけどねー…」
「キミが作ったの!?」
おデコの娘が作ったとされるその名無しのチェイサー。…アクセルはきっと、これを大事にし続けるだろう。
その証拠にそれ以後、彼は危険な任務にそれを乗ってきてはいない。
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