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チラシの裏 3枚目
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ハンターベース技術部。
そこには、ダグラスとおそろいの眼鏡をかけた…いや、かけさせられた、
彼と親子ほどの外見年齢差が見られる少女がいた。
「私イヤですよー、こんなのー!
まん丸眼鏡じゃなくもっと可愛いのがつけたいんですー!」
「あー、もう最近の娘っこってのは面倒だなぁもー…」
広いオデコが特徴的な、幼い少女レプリロイド。
彼女は部屋の入り口に立つエックスを見るなり、ぺこりとお辞儀をする。
「あ。こんにちはー、エックスさん!
私、ダグラスさんの元でメカニック技術を学んでいる者です!」
「ダグラスの弟子かい?…よろしく」
エックスの気の抜けた返事に彼女の眉毛はハの字になる。
「あのー。どうかしましたですか、エックスさん?元気ないみたいですけど」
「ああ。エックスはいつも割りとそんな感じだよ。」
「ダグラス!!」
エイリアの一喝。
「そういう一言がエックスを更に考え込ませてしまうのよ……」
小声でダグラスに囁く。
そして振り向きエックスに。
「…あ。エックス、気にしないでね?」
そしてエックスはダグラスに聞きたいことを聞く。
「ダグラス… 所でゲイトのことだけど」
「ああ。ゲイトか。アイツの体は…もうダメだな。ありゃ完全にイカれちまった」
「……そうか」
エックスとエイリアの表情が暗くなる。
「でも面白いものでな。精神から蝕まれたこいつは、シグマの攻撃を受けて
精神から治ってきているみたいなんだ。」
「…ということは?」
エックスが言う。
「ああ、だから…ゲイトの人格そのものは何とかなるんじゃねえかな。
………これを取り除くのは時間がかかりそーだが……お前が言うならがんばってみるさ。」
「…本当?」
今度はエイリアが。
「まぁ、コイツがしてた通りプログラム研究が現在盛んだからな。
レプリロイドやめることにはなっても、何とか別の存在として生きていけるだろーな」
その言葉を聞いて、二人は安心した。
その様子を見てパレットが言う。
「二人とも、今は忙しいんですか?」
「…そうではないけど、ちょっとミッション後だからね。体を休めておきたい」
「私は暇だから後でお邪魔しようかな」
「はいっ!息抜きしたくなったらいつでも来てくださいねー!」
元気すぎるなぁ、この子は…。
そう思い、エックスは軽く手を振って挨拶する。
続いて廊下を歩くとシグナスとライフセーバーの話し声。
「うむ…かなりの実力の持ち主だな……やはり任務をやらせてみて、正解だった」
「やはり最近のレプリロイドは出来が違うということでしょうかな。
オペレーター見習いにしておくには勿体無い所です。」
切り揃えた桃髪の、ゼロのオペレーターが姿を現す。
「あ、そうそうエックス。この子を紹介したいんだけど…
私がオペレーター出向いてハンターとしてもスカウトした、期待の娘よ。」
「あら、あなたは…!」
エイリアも彼女に目をつけていたようだ。もっとも、こちらはオペレーターとしての彼女にだが。
「お嬢様なのに頑張るわよねー…」
「はい…。はじめまして…エックスさん。私…現在オペレーター養成学校の学生の身の…」
濃紫色の長い髪は前髪も隠し、目がほとんど見えない。
褐色の肌と泣きボクロ、エックスを超える長身の体格に…何よりやたらと目立つその張り出した胸。
エックス達と比べ遥かに大人の雰囲気を漂わせた新人だった。
「そうか。君、なかなか強いみたいだね。即戦力になってくれると嬉しいんだけど」
「いえ、今はまだ見習いの身ですので。
あの…と、所であの……ぜ…ゼロさんは…」
ゼロの話になった途端、急に様子が変わった。
「……あーあ、また始まった」
桃髪のオペレーターはやれやれと首を振る。
「……もしかしてゼロが怖いのかい。」
「…また始まった……」
今度はエイリアが。
「い、いえ!そんなことはないんです!ただその…やはり有名なハンターの皆さんにはご挨拶をしておかねばとその…」
顔が真っ赤になる。ゼロのこととなるといつもらしい。
オペレーターを志す彼女が、ハンターとしてのエイリアの先輩のスカウトに応じたのも、
彼女がゼロのオペレーターであったことは無関係ではなかろう。
「ゼロなら確か今パトロール中のはずよ。後3時間は戻らないと思うわ」
「そ、そう、ですか…」
「この子、これから帰る所でね…一度ゼロに会わせてあげたかったんだけど。」
彼女はしょぼんとして去っていった。
「……俺もそろそろ今日は休むことにするよ。 …ちょっと最近、疲れてるみたいだ」
「うん。…そうした方がいいわ。何かあったら私が呼ぶから…安心して寝ていて」
エックスの部屋の前まで送り届ける。
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