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チラシの裏 3枚目
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研究所の地下は奇妙な色をしていた。
床は血のような赤に染まったその地下室には…お約束の通りの8つのカプセル。
ゲイト製作のレプリロイドを8体とも倒すと…シグマの居場所への一人用のカプセルが現れた。
「ここから先は俺が戦おう。…お前は逃げろ」
「でも……!」
ゼロはお構いなしにカプセルへ足を乗せる。
「暇をもてあましている場合ではないだろう。行け」
「……………。」
一人残されたエックスは考える。
自分に何か出来ることはないか…と。
研究所はシグマが死ぬと同時に恐らく崩れるだろう。
ならば………。
「…行こう。」
彼は走り出した。…ゲイトを助けに。
「ジネ”!ジヌンダ!デロォオオオオオオ!!」
最早まともに喋ることすら適わぬ。
第二形態となったシグマは巨大なボディの口から、巨大なビーム砲を放とうとしていた。
「ハァ!」
一発斬る。
「おぉおおおおお!!!」
…どうやら刃の通りは悪くない。
まずは強化したセイバーを更に特殊武器ガードシェルでセイバーをコーティング。
「…ダグラス。このパーツを使わせてもらうぞ」
そしてパワードライブのパーツを用いる。短時間の間、攻撃力を上げる代物だ。
「…さあ最後だ、シグマ」
「はぁぁぁぁぁぁぁ!!」
シグマの顔を強化に強化を重ねたセイバーで一気に叩き斬る。
シグマの顔が真っ二つに割れ…一発で内部まで裂いていく。
最強のセイバーの切れ味は…シグマにその一太刀でトドメを刺した。
「ぐぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
ボディが爆発する。辺り全体が爆発に包まれる。
シグマの顔はヒビ割れ…いよいよ最期の時を迎えていた。
「む、無駄だ…無駄だ!私は蘇るぞ!?解るだろ、ゼロ!お前ならわかるだろ!?なぁ!?」
最早何か助けを求めるようなシグマの声。
そんなシグマを哀れみながら、ゼロは言う。
「これからの世界は忙しいんだ…もう、二度と蘇るな…永遠に眠っておけ。」
シグマの顔が熱を持ち……爆ぜる。
研究所の地下を震源とし…地震が巻き起こった。
シグマは死んだが…それでもゲイトのような者が、現れ続けるのだろう。
自分が…いる限り。
最早死ぬ事もままならない。ゼロはこれからの自分のことを…考え続けていた。
「…………エックス…!」
「お、おい、エイリア!」
結局、ゲイトとの戦いまでエックスにやらせてしまった。
…これが自分の過去との決別になるのか…今のエイリアにはまだわからない。
ただ……彼女は思っていた。こんな、力になれない役目ではもういたくないと。
いつになるかは解らない。どういう形になるかも…解らない。
エックスの力となれるように…どんな形でもいい、彼を全力で支えること。
彼がたとえこの先、どんな答えを出そうとも。
エイリアは、それを心に決め…走り出すのだった。
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