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チラシの裏 3枚目

16俺的アレンジの入ったロックマンX1 10話後半:2009/03/30(月) 22:37:11
「全く、手間かけさせやがって。」

視界が開け、煙の中から姿を現したのは…
生きていたゼロなどではなく、VAVAだった。
「さぁ、次はお前の番だ。準備はいいか?」


「う…うぅ…ううう…」
「何だ、泣いてやがるのか?
 いい、いい。すぐに犬死したゼロに会わせてやるさ…」


「ウォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!」
「!?」

VAVAの拘束弾で身動きを封じられた上、
瀕死の重傷を負っていたはずのエックスがなんと立ち上がった。
「な…何!?」

エックスが物凄い速度で向かってくる。
「勢いだけで俺を倒せるかよ!」

得意の電撃弾を肩から放つ。
だが…エックスはすばやくそれをかわし…
VAVAの背後からゼロ距離でチャージショットを放つ。
「なぁっ!?」

「ウォオオオオオオオオオオ!」
距離をとろうとするVAVAをバスターの乱射で追い撃つ。
「チィッ!!」

部屋の上を高く跳び、拘束弾を撃ち着地する。
これにはエックスも足を絡め取られる。
「ウァアアアアアアア!」
お構いなしにエックスはVAVAを撃つ。
「化け物めええええ!」


それを自力で振りほどき、また一発。
「ぐ…て、てめぇ!」

もう形振り構わない。エックスに向かい突進を仕掛ける。
ゼロと互角なこの速さならエックスも…。

「!?」
だがエックスはまたもチャージショットを撃つと同時に飛び上がり、
VAVAを飛び越し…
そしてまた向き直り、ダッシュによる加速をつけて最後の一撃をVAVAへと見舞った。
「死ねえええええええええええ!!」
「なあっ!?」

このときVAVAを支配していたのは…
自分を破ったB級ハンターへの憎しみのみであった。
「エックス……如きにぃいいい!」
VAVAの体から閃光が放たれ、辺りが真っ白な光に包まれた。


「ゼロ…ゼロ!」
上半身だけとなったゼロの体を揺さぶり、声をかけ続ける。

「お前にいつも、油断をするなと言っていながら…このザマだ
 …随分、強くなったな…。」

この状態になっても尚口を開くゼロにエックスは言葉を被せる。
「ゼロ、もう話さないでくれ!俺がハンターベースまで運ぶ!」

「フッ…エックス…もうそんな時間はないぜ…
 シグマは…見た目からは想像もつかないような力を手に入れている…。
 俺の…アームパーツを持っていけ。お前の力はこれで格段にアップするはずだ」
「でも…!」
「俺のことはいい…」

そしてゼロから、最期の一言がエックスに託される。

「さあ…行け、 イレギュラーハンター・エックス!」


エックスの孤独な戦いの幕開けであった。




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