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チラシの裏 3枚目
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「………エックスか。」
背を向けたまま話す。
とうとう目の前に現れたゼロにエックスは言葉を続ける。
「やっと見つけた…」
「…エックスか。どうしてここに来た。
俺は…この先へ進まなければならないんだ」
エックスは一歩踏み込む。
「まだ言っているのか!?
…この空間は危険すぎる。…戻ろうよ、ゼロ!」
ゼロが振り返る。
「危険はあいにく慣れているものでな。…お前こそ帰れ。
そんなアーマーのない体でこんなウイルスまみれの場所を先へ進めると思うなよ」
エックスは近くにいながら、遠くなりつつあるゼロを追う様に言葉を投げ続ける。
「……どうして、どうしてこんな所に来た
こんな所に一体ゼロの求める何があるっていうんだ!?」
「…………。」
「答えてくれ!」
「この先に、俺の求める何かがある。
…俺の記憶が、そう告げている。…こんな空間だから違うかもしれないが…
お前も辿ってきたんじゃないのか? …記憶が作った道を」
ゼロには、エックスの知らない『起源』部分の記憶すらもあった。
「………この先でどうなろうと、俺は先へ進ませてもらう。
…俺を信じろ」
「…ゼロのことは信じたいさ。
けど…ゼロの言葉を信じているからこそ言いたい。」
「この世には、目で見たり、データでは捉えられないものがある。
…そう言ったのは、ゼロ。君だよね」
女神像でのシグマとの戦いのときの言葉だ。
「………俺は、この先から…
とても強い、悪を感じるんだ。………俺には、その悪にゼロが包まれる予感しかしないんだ!」
ゼロがセイバーを設置した背に手を添える。
「………俺を、どうするつもりだ」
エックスがバスターに手を添える。
「決まってるだろう」
「……そうか」
セイバーを抜く。
「俺はダブルとの戦いで、もう懲りたんだよ…仲間を失いたくないんだ!」
両腕に力を込め、踏ん張る。
「俺はアイリスとの戦いで、もう俺という存在をハッキリさせたくなったんだ!」
セイバーが空間を切るかのように刃を走らせる。
「こんな事で戦いたくはなかったが…。」
「この先は俺が戦う。君を連れ戻す…力づくでも!!」
手を顔の前でクロスさせる。
ゼロには解った。これはエックスがいつもミッション開始時にアーマーを自動装着するときのポーズだと。
ゼロは構える。
「うぉおおおおおおおおおおおおお!!」
轟音と共に空気が振動する。エックスを中心に。
エネルギーが全てエックスに集中する……究極のレプリロイドがまた、ゼロを止めに来たのだ。
目を閉じる、そして。
「はああああああああああ!!!」
3方に伸びる額の角。突き出た肩。バスターの左右端と両脚に機械翼が現れる。
エックスの最終形態……これが、アルティメットアーマーだ。
戦いの場に巨大な「W」の文字が浮かぶ。
究極のレプリロイド二人の戦いが、今…始まった。
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