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チラシの裏 3枚目
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今度の色は赤。
目が痛くなるような真っ赤な赤が空間を支配していた……
先へ進まんとするものを拒むような、針だらけの通路は下り坂に…
ずっと下へ、下へとのびていた。
その先に待つのはきっと。
零空間・深層『覚醒』
…ガイアアーマーすら効力を成さなくなってしまった。
もう、自分の力で進むしかない。
青きボディのエックスはメットールを倒し、下の層へとどんどん下っていく。
大きな谷が開ける。底なしの谷だ。
ロープをハンガーを使い伝って、対岸へと渡りきる。
そして先へと進むにつれ、不安定になっていくのだ。
…何かの反応が下にある。
そこに何が…?
…あったのはカプセルだった。勿論待っていたのはライト博士。
「エックス。…アーマーも着けずにこんな所までやってきたのか」
「…すみません。もう、引き返す訳にはいかないんです」
ライト博士は肩をすくめる。
「……すまないな、こんな運命に巻き込んでしまって。
…この先で待ち受ける戦いは今までのどんな戦いより過酷なものとなるだろう。」
「もう、エイリアに言われましたよ…そういうことは。」
「…そうか。…お前にはもう、勝ってもらうしかないな」
生みの親の言葉を貰った。これからの戦いに、エックスは気を引き締めなおす。
「…ここではお前に授けるのはとても危険なものだ。」
「…それは一体?」
ライト博士はとうとう、その名を口にした。
「…『アルティメット・アーマー』
私がお前に託したその、無限の力を全て引き出す事の出来る…
究極のアーマーだ」
「…………!」
「それは、余りにも危険な力であり…お前にとっても危険なはずの力だった。
だがお前は、随分と経験を積んだ。フォースアーマーを使いこなせるようになった事が
このアーマーを装着できることの一つの証だったのだ」
「つまり…そのアーマーを最終的に装備するためにこれまでのアーマーはあったと?」
「ファルコンアーマーやガイアアーマーは違う。
あれはお前の能力を一定方向に進化させるためのものだ。
…さあ。エックス、このアーマーを…。 戦いを、終わらせるのじゃ」
「………はい」
カプセルの中へと足を踏み入れる。
光がエックスを包み…雷が落ち、エックスの全身へとその光が打ち込まれた。
エックスの脳に、アルティメットアーマーを使いこなすための知識は全て焼き付けられた。
「……行こう」
最後の力を手に、エックスはいよいよ最後の一本道を走り出した。
リフトを飛び移り、途中から壊れたリフトを設置することで引き返せない仕組みになっているその地帯を抜け。
扉を潜ると色が抜け落ちる………。
3度目だ。
長い長い通路を走る。走り続け………
扉を…、開けた。
背を向けた彼がいた。
「ゼロ!!」
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