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チラシの裏 3枚目
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そしてその時はやってきた。
ユーラシアを破壊すべく宇宙を破壊するロケットを打ち上げる時が。
「大分地球に接近している…十分な加速を得られるかしら」
ロケットの自動操縦システムはウイルスに冒されている。
誰かが乗り込まねばならない…。
その役を引き受けたのはゼロ。…彼は自ら志願した。
例え自分が死を迎えたとしても、確実にエックスは生きる。
アイツならこれからの世界を任せてやれると。
「ゼロ…今からでも遅くない、俺と代わるんだ!」
「…エックス。これからはお前がこの世界を背負っていくんだ。
こんな所で喚いているんじゃない」
「ゼロ…!ゼローーーーーー!」
「…エックス」
エイリアに押さえつけられ、エックスは留まる。…後は、ゼロの無事を祈るのみだ。
シグナスはエニグマのときと同じように、ロケットへ命令を出す。
「………準備はいいな、ゼロ」
「…ああ。俺を信じろ。…絶対にユーラシアまで到達する」
彼には少しの迷いも、恐れも感じられない。…昔からそういう所は感じられたが。
「……いいだろう」
エンジンにエネルギーが収束する。
「3………」
ゼロは目を閉じ、深呼吸する。
「2……」
…そして目を見開く。
「1…」
「発射!」
「無事に帰ってきてくれ、ゼロ!!」
エンジンが火を吹く。
片道だけの燃料を乗せ、ロケットが今……重力に逆らい… 空へと…宇宙へと旅立っていった。
「信じましょう、ゼロを」
どこかの星へ着陸する訳でもない。破壊が第一。自らの命は二の次……
ゼロはひたすら加速を続ける。
「…………こちらゼロ。ユーラシアへ向かい加速中」
「ああ、順調に進んでいるな!頼んだぞ!」
ダグラスの言葉。
「…ゼロは助かるのか」
「……並大抵のレプリロイドなら即死でしょうな。
…………しかし、彼ほどのレプリロイドなら、或いは。」
…『或いは。』それに賭けるというのは酷なものだが…今はそれしかない。
見えた。…恐ろしく巨大な物体…ユーラシアだ。
確かにこれが地球に落ちては…ひとたまりもないだろう。
シグマウイルスを大量に積んだそれは…ゼロには、ヤツに他ならなかった。
「……これで終わりだ……シグマ!」
更なる加速。そして…………。
地上からでも観測できた。大きな大きな…巨大な花火が薄暗い空であがるのを。
………ユーラシアの最期だ。
「破壊率92%… 成功よ」
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