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チラシの裏 3枚目

131俺的アレンジの入ったロックマンX5 3話:2009/04/13(月) 23:48:15
「避けてみせてくれ!」

最深部でエックスを出迎えたのは水族館館長タイダル・マッコイーン。
彼との戦いは終局に差し掛かっていた。

彼が持つ技・水の力を操るジェルシェイバーの応用。
巨大な氷を口の中で一瞬にして作り出し勢いよく吐き出す。

その勢いも重量も凄まじい。一度当たってしまえば、壁際まで一気に押しつぶされ、
イレギュラー処刑用に設置された針の餌食となる。

だが反面、ジェルシェイバー自体の殺傷力は極めて低く、
エックスのフォースアーマーはおろか、ノーマルボディを損傷するにも到底至らない。
針の餌食にすれば一撃。そうでなければ一つの傷も負わせることも出来ず敗れる。

彼はそれを難なく潜り抜けるエックスの力を見たかったのだ。



「いい動きをしてくれるなぁ!」

ゼロの前に現れた、目に大きな傷をつけた兵器ブローカーのクレッセント・グリズリー。
ゼロとの過去の交戦での傷がうずくと、ウイルスに冒され死ぬ前に戦いを挑む。

右腕のドリルを使い、穴から穴へ。
爪でなぎ払うべく大きく腕を動かす。ドリルを突き出す…そういった隠れての戦法が破られたグリズリーは
爪を素早く振り、三日月型の衝撃波でゼロを追い詰めようとする。
クレセントショット。美しい弧の形をしたそれは部屋の向こう側へと真っ直ぐに飛び、壁に大きな傷をつける。


イレギュラーハンター、レプリフォース。
彼らの中の上位数パーセントに匹敵する実力者は世界にまだまだいたのだ。
しかし、エックス、ゼロの両名とも…最早彼らは敵ではなかった。

「大分腕をあげたようだな」
グリズリーの傷にもう一度剣を振り下ろす。

「食らえ!!」
ジェルシェイバーを貫通したプラズマチャージがマッコイーンを貫き、電撃がその体を包み込む。


それぞれの戦いの最後だった。

「…海水を確保するまで大分かかるんじゃないのかい」
「そうね…エックスは暫くそこで作業をしてて。ゼロを次のミッションに向かわせるから」

ユーラシア衝突まで…残り11時間。




「随分とクレイジーな作戦じゃないかい?シグマの旦那」
「自ら狂える者でなければ革命は起こせぬものだからな…」

「それも、そうかい。…ま、俺にとっちゃどっちでもいーんスけどね
 旦那に歯向かい続けるバカな連中もいたモンですね…とうとう本気にさせちまった。
 …さて。俺はちょっとハンターベースの皆さんにお手紙でもしたためますかね」

長い髪をなびかせた男は赤いバイザーを下げ、瓦礫から飛び降りた。
…それが数日前のことであった。




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