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チラシの裏 3枚目

13俺的アレンジの入ったロックマンX1 10話前半:2009/03/30(月) 21:57:09
「それでは以上だ。
 明日に備えて諸君は早く体を休めるように」

明日の戦いについての作戦会議。
エックスとゼロは他のハンター達から遅れて内部へ潜入することとなった。
「エックス、どうやらシグマのアジトは電波が遮断されているようだから
私はサポート出来ないようだから…
 明日、貴方をシグマのアジトに転送して以降、一応はミッションの最後まで待機することになるけど
 それからは貴方とのミッションは無いことになるわね」
「研究所に戻るのかい」
「ええ。大体報告書も纏めたし、そうするつもりよ
 もう人手不足ということにもならないでしょうし。
 まぁ貴方なら何とかなると信じてるわ。また会うことがあれば宜しくね」
金色の長髪を靡かせて、彼女は部屋へ戻ろうとドアを開ける。

「研究所で同僚に言っておくわ、ゼロ以外にも目を付けるべきハンターがまだいるって。
 …そうそう。研究と言えば、イレギュラー研究の第一人者の博士が貴方に話があるらしいわ」
「…あの人か。テレビでたまに見るよ」

「来たかねエックス君。
 明日、シグマのアジトに潜入するそうだね、頑張ってくれたまえ」
「…はい」

「この話はゼロ君にはもう言ってあるのだが、
 …不可能ならそれでも構わないが…出来るなら、シグマを倒したら
 彼のボディは君が持ち帰り、私の元へ届けてくれないかね」
「…と言いますと」

「私はイレギュラー化という、レプリロイドを冒す病について研究を進めている。
 今回の事件は…未曾有のイレギュラー事件だ。
 そしてそれを引き起こしたシグマは最早ただのイレギュラーでは…ない。…解るね」
「………はい」

「彼という存在は、私にとっても非常に貴重な研究材料になる。
 第二第三のシグマを出す前に…イレギュラーに悩まされる日が、二度と来ないために…
 …ああ、いやすまない。これは君らには失礼だったかな」
「いえ。きっとみんな…同じ気持ちです」

「…そうか。だとするなら、そうなることがきっと…
 イレギュラーという病に冒されたが為、世界の敵と成り果ててしまった
 君らの上司『シグマ隊長』の望みでもあるのだろう」

「…そうですね。解りました シグマのボディは私が回収します」
「ケイン博士にも宜しく伝えといてくれ。」


シグマの思惑がよく解らない。本当に、博士の言っているように、イレギュラー化はただの病なのだろうか。
イレギュラーと一口に言っても沢山いる。これまでに倒した8人のハンターは
どれも自分の意思を持ったままイレギュラー化していた。狂うとか、故障とか…そういうもので済ませるものなのだろうか。
…悩んでいても仕方ない。戦いに備えるべきだ。明日は…長い。

そして翌日
とうとうその時がやって来た。

「二人とも、気をつけて!」
「行って来るよ」
「3…2…1…  転送!」


PM5:30.
夕日に染められた赤い空、立ち上る煙、鉄の焦げる匂い…メカニロイドやレプリロイドのおびただしい残骸。

他のハンター達がシグマ軍の戦力を減らすべく戦った跡…
そこは…もう、戦場だった。


「敵の勢力を分散するために二手に分かれるぞ、エックス!
 俺は先に行く。お前は後からついて来い!」

ゼロが相変わらずの高速ダッシュでエックスから離れ、そして恐ろしい速度でその先からは爆炎の花が咲く。
ゼロはやはり…強い。

一呼吸をつき、エックスも進む。
ストームトルネード、ホーミング・トーピード、ブーメランカッター。
様々な武器を駆使し、道を塞ぐ敵、空から奇襲する敵を次々破壊していく。
少しはゼロに近づけただろうか。そんな事を思いながら。


小さなリフトを次々に乗り継ぎ、崖の上のシグマのアジトへと足を踏み入れる。
今は戦闘のため岸に近づいているだけのことであり…
すぐに陸からは離れるであろう。引き返す道は…もうない。

狭い通路にひしめき合う敵を倒しつつ先へ進むと、天井が高い部屋に出た所で、
上から赤と紫、二つの光が降って来た。

「エックス、お前は下がっていろ。こいつは俺が倒す!」
「ハッ、一人で粋がるねぇ…」
ゼロが構える。
…と、その瞬間、背後の扉が開き、VAVAがその先へと逃げていく。
「逃がすか!」
ゼロもすかさず追う。

…どの道、エックスにはここしか進む道は無い。
少し待ってからエックスもゼロを追うように先へ進む。




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