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チラシの裏 3枚目
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その攻撃を当てた瞬間…何も言わぬままにやりと笑ったシグマの顔に亀裂が生じる。
「…まさか」
「しまった、…エックス、逃げろおおおおおおおおお!」
シグマは大破。
中から現れたのは無数のシグマウイルス。
「エックス…大変、大変よ!!」
…そのウイルスは遠くへと光の速さで世界各地に飛び去り…
凄まじい速度で増殖を始めた。
1体のシグマが死に10体に。
10体のシグマが100体に。
100体が1000体に………。
…在り得ないことが巻き起こっていた。
分裂が止まるまでは数分といったところだったが…
その間に無数のシグマウイルスは……あっという間に世界に広がっていったのだ。
…数分。
これまで、4度以上に渡りシグマから守ってきた世界が…数分でシグマに汚染された。
事態が全くつかめない。
「何てこった…」
「…それだけじゃないわ、見て……これ。」
エイリアはある画面を見せる。地球に謎の物体が接近しているとの情報だ。
「同時進行の作戦だったのよ。…あれは、スペースコロニー・『ユーラシア』。
…ユーラシアは…すでにシグマウイルスの巣になっていて…コントロールも効かない。
……地球に向かっているの。」
高速で地球へ向かう巨大なスペースコロニーが地上へ落下したときの衝撃は計り知れない。
地球そのものに大きな損傷を与えると思われる。
…恐らく、世界中の陸地が裂ける程の大惨事。
そしてそれを生き延びたとしても……ウイルスが世界を覆い尽くす。
全くもって予測できなかった事態。
…冷静とか、興奮とか、そういう段階ではない。
誰もが、現実をどこか信じきれないでいた。
「…おいおいエイリア。そんなんじゃあ地球が危ないんじゃないのか?」
技術担当のダグラスが言う。
「………ユーラシア衝突までにどれくらいかかりそうなんだ」
続いて総監・シグナス。
「17時間。
………それまでの間に、ユーラシア破壊を実行しなければならない。
みんな…いい? …1時間の間に……全ての作戦の案をまとめるのよ。
エックスとゼロは戦闘の準備をお願い」
「解った」
「……………」
これが、地球最後の日など信じられるわけがない。
…かといって、信じる信じられないと言っていたら、それは確実なものとなるだろう。
悪夢の一日が…始まろうとしていた。
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