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チラシの裏 3枚目
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時は数ヶ月前に遡る。
黒き花、最終兵器が散り…シグマは宇宙を漂っていた。
「ジェネラルによる破壊……これもまた私にとっては想定内でしかない。
…しかしゼロの力はやはり凄まじかった。
最終兵器のエネルギーを以ってしても敵わぬ相手だとは」
…体が動かない。次なる体を得るまでには時間がかかりそうだ。
彼は…眠ることにした。
どしゃぶりの雨が窓をを濡らし、何も見えない。
壊れた照明の中、雨音と雷のみが聞こえる静かな部屋。
上半身だけで目覚めた彼に声をかける声が。
「…お久しぶりですなぁ、シグマ様」
彼が以前聞いたことのある…それは老人の声。
「…お前は…… その声は、サーゲスか」
しかし、そのシルエットの丈は以前と比べ随分と伸びている。
「…私はその名を捨てましたわい。
それよりも…私が復活させたあのゼロの力。如何でしたかな」
「なかなかのものだな…奴はやはり強い。」
眉を器用に動かし、彼は笑う。
「フム。…私の見立てによればあやつの力はあんなものではないでしょうな。
いずれ本当の力を引き出せば…そう。
エックスなど軽くひと捻りにご覧にいれることが出来ましょう」
「ほう…奴を目覚めさせる…と。……やはり、貴方だったのか」
カツ、と足音を鳴らし一歩近づく。
「プランはすでに練り、協力者も用意して御座います、ご安心あれ。」
曇天を貫く轟音。
稲光は、壁にもたれ掛かり彼らの話を部屋の隅で聞く長い髪を映し出す。
「…やはり、と言いましたな?貴方もなかなか鋭いようだ。
そう、サーゲスの名も我が偽名の中の一つ…」
そしてバサッ…と白衣を翻し、ドアノブに手をかける。
「この通り…私は今、闇の世界に身を隠す身でしてなぁ。
…そうですな、私は今こう名乗っております」
世界の影で蠢く悪は、新たな悪を引きずり込み…動き始める。
一方ハンターベース。
「エックス、どうだったかしら?」
「…ああ。いいトレーニングになったよ。有難うエイリア」
ゼロはパトロール中…エックスはハンターベースで別仕事。
エイリアが考案したトレーニングプログラムのテストだった。
「…でもね、言わなかったかな。あれ…ビギナーのハンター用のテストなんだよ」
「…ダメだった…?」
「ああ。壁蹴りを強制したり、弱体化させたドラグーン戦シミュレーションは幾らなんでも。」
エックスの口からのはっきりとした評価。
「あれじゃ現メンバーでは俺やゼロ以外は突破できないだろう…。俺達を基準にしすぎてる。」
…エイリアは頭を垂れる。
「でも、それ以外はいいんじゃないかな。
新しくハンターに導入された道具の使い方も盛り込まれているし。
…君自身、実際にやってみるといいと思うよ」
「………。」
突破できたなんていえない。
と、そんな所に通信が割り込む。
「オペレーター、オペレーター!」
「エイリアよ、いい加減覚えて」
「パトロール中にイレギュラー事件が発生した。……シグマだ!やつが現れた!」
「町中で!? …大変、エックス!」
「ああ。急ごう!」
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