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チラシの裏 3枚目

127俺的アレンジの入ったロックマンX5 0話:2009/04/12(日) 23:42:52
時は数ヶ月前に遡る。

黒き花、最終兵器が散り…シグマは宇宙を漂っていた。

「ジェネラルによる破壊……これもまた私にとっては想定内でしかない。
 …しかしゼロの力はやはり凄まじかった。
 最終兵器のエネルギーを以ってしても敵わぬ相手だとは」
…体が動かない。次なる体を得るまでには時間がかかりそうだ。
彼は…眠ることにした。



どしゃぶりの雨が窓をを濡らし、何も見えない。
壊れた照明の中、雨音と雷のみが聞こえる静かな部屋。
上半身だけで目覚めた彼に声をかける声が。
「…お久しぶりですなぁ、シグマ様」

彼が以前聞いたことのある…それは老人の声。
「…お前は…… その声は、サーゲスか」

しかし、そのシルエットの丈は以前と比べ随分と伸びている。
「…私はその名を捨てましたわい。
 それよりも…私が復活させたあのゼロの力。如何でしたかな」
「なかなかのものだな…奴はやはり強い。」

眉を器用に動かし、彼は笑う。
「フム。…私の見立てによればあやつの力はあんなものではないでしょうな。
 いずれ本当の力を引き出せば…そう。
 エックスなど軽くひと捻りにご覧にいれることが出来ましょう」

「ほう…奴を目覚めさせる…と。……やはり、貴方だったのか」

カツ、と足音を鳴らし一歩近づく。
「プランはすでに練り、協力者も用意して御座います、ご安心あれ。」
曇天を貫く轟音。
稲光は、壁にもたれ掛かり彼らの話を部屋の隅で聞く長い髪を映し出す。

「…やはり、と言いましたな?貴方もなかなか鋭いようだ。
 そう、サーゲスの名も我が偽名の中の一つ…」

そしてバサッ…と白衣を翻し、ドアノブに手をかける。
「この通り…私は今、闇の世界に身を隠す身でしてなぁ。
 …そうですな、私は今こう名乗っております」

世界の影で蠢く悪は、新たな悪を引きずり込み…動き始める。


一方ハンターベース。
「エックス、どうだったかしら?」
「…ああ。いいトレーニングになったよ。有難うエイリア」

ゼロはパトロール中…エックスはハンターベースで別仕事。
エイリアが考案したトレーニングプログラムのテストだった。

「…でもね、言わなかったかな。あれ…ビギナーのハンター用のテストなんだよ」
「…ダメだった…?」
「ああ。壁蹴りを強制したり、弱体化させたドラグーン戦シミュレーションは幾らなんでも。」

エックスの口からのはっきりとした評価。
「あれじゃ現メンバーでは俺やゼロ以外は突破できないだろう…。俺達を基準にしすぎてる。」

…エイリアは頭を垂れる。
「でも、それ以外はいいんじゃないかな。
 新しくハンターに導入された道具の使い方も盛り込まれているし。
 …君自身、実際にやってみるといいと思うよ」
「………。」
突破できたなんていえない。


と、そんな所に通信が割り込む。
「オペレーター、オペレーター!」
「エイリアよ、いい加減覚えて」

「パトロール中にイレギュラー事件が発生した。……シグマだ!やつが現れた!」

「町中で!? …大変、エックス!」
「ああ。急ごう!」




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