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チラシの裏 3枚目
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「…そういうわけで。今日からは私が貴方達の正規オペレーターを担当させて頂くこととなりました。」
オペレーターがエックスの前で挨拶をする。
「…宜しくね、エックス。」
こちらが本当の挨拶というべきか。
「こちらこそ。だが…ゼロも担当するんだろう?」
「後々挨拶をしておくことにするわ…ゼロは何だか最近大変そうだし」
「以前と比べミスが増えたっていう風にも聞くね」
ゼロは…あまり成績が芳しくないらしい。今日もうっかり怪我を負ってしまった。
「そうねぇ…今はライフセーバーの所に行ってるんじゃないかしら?」
「そうそう。これから担当するというなら、もうオペレーターとばかりも呼んでいられないわね」
「…何て呼べばいい?」
少しの静寂の後、オペレーターは口にする。
「そうね…他のハンターベースの仲間と同じでいいわ。名前でお願い」
「そうか。解った」
思いがけずあっさり通ってしまったことに内心驚きつつ。だが…ここで思いがけないことが。
「それじゃあ今日から宜しく頼むよ…えっと……」
「? …もしかして恥ずかしいとか」
違った。
「君の名前、何だっけ?」
「………」
唖然とするオペレーター。
「…………え?話しているはずよ」
「…そうだったかな」
思い返してみる。
ハンターベースに、長く巻いた金髪の少女が入ってくる。
「対シグマ対策のため、本日から臨時オペレーターとして担当させて頂きます。」
「ああ、宜しくお願いするよ。まず、覚えてもらいたいことがいくつかある。
仕事の内容も合わせて、少し俺の方から説明するよそれじゃあ あ。名前は?」
さばさばとした様子で少女は言う。
「ああ、いいですよ別に。すぐの間だけですし」
「そんなに畏まらなくていいよ。それじゃあオペレーター、まず画面の画面の見方からなんだけど」
「………あっ」
目を真ん丸くして驚く。
「多分、聞いてないな」
ばつが悪そうに頭を掻く。
「確か当時からすでに結構偉かったゼロには教えたと思ったんだけど…
まぁあの人は覚えないでしょうしね。 …解ったわ。それじゃあ私の名前を教えるわね」
ホワイトボードに名前を大きく書いていく。
「エー…エル… …アイ… エー。…
『Al鄯a』。」
「……エイリア?」
口からとうとう発せられた自分の名前。オペレーターの口元が少し綻ぶ。
「そうそう。…書いてみて」
「え?」
「まあまあ。いいから早く」
「………そう。…改めてまして。私は、あなた達のオペレーターを担当する…
『エイリア』です。」
握手を交わす。
「…よろしくね、…エックス。」
「ああ、これからも頼むよ、エイリア。」
「ほほーう。エイリアの奴やっぱそーだったんだなぁ。堅物にもそんな所があるモンだねー」
丸い眼鏡をかけた緑色のボディの中年男がその様子を見ていた。
「何を見ている?ダグラス。メカニックのお前が何をそんなに興味を示すものがある。」
「ああ、ゼロか!すまねえすまねえ。お前には今はちょっと辛いもんかもだな。ま、とにかく何でもないよ」
…こうして、多忙なハンターベースは……その日を迎えるのだった。
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