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チラシの裏 3枚目

121俺的アレンジの入ったロックマンX4 13話前半:2009/04/11(土) 23:05:54
「エックス。貴方とゼロが発見されたのは……『禁断の地』って…呼ばれているの」

岩がごろごろと転がる砂漠の工場。
その日……シグマ隊長は意気揚々とその場所へ向かっていた。

「し、シグマ隊長!」
「ガルマの部隊を全滅させたという、紅いイレギュラーがいるのはここか?」

頻発するイレギュラーの暴走事件。
その中でも身元不明の謎のイレギュラーの暴走だった。
イレギュラーハンターの一部隊を無傷で壊滅させるその、圧倒的戦闘力。

最強のハンターたるシグマがとうとう彼に目をつけた。理由は一つ。
「これ以上、お前達に死なれては困るのでな。」

その背中は、実に勇ましかった。
威圧感のあるその巨体と顔つきだが…目は優しかった。



扉を開き、放たれた日光が工場を照らす。…彼を照らす。
「…………」
獲物を、血を求めて止まないその目。
無限に戦いを続けられるかのようなその底なしの体力に、勿論エネルギー補給など必要ない。
捕食でもなんでもない。ただひたすら…戦いを求め続けるその…目。


「あの時のお前の目は実に素晴らしかったぞ…」



背を向けた紅きボディのイレギュラーがそこにいた。
「む…?」
シグマの姿を感知する。
金の髪を後ろへと流し、飛び込んでくる。
「フフ…」
いい闘志だ。シグマはイレギュラーの打撃をひらりとかわす。

「ウァアアアアアア!」
猛烈な勢いでラッシュをかけるイレギュラー。
シグマは心地よいその速さを頭一つの動きで避けていく。
「フンっ!」
隙を見て一撃を叩き込むとイレギュラーはいとも簡単に吹き飛んだ。
「グア!ガァァァァ!」

だがすぐさま起き上がりシグマに向かいパンチのラッシュを繰り出す。
「甘い!!」
シグマはイレギュラーを掴み、天井へと投げ飛ばす。
「ウォオオオオオアアアアア!」


…いい勢いではあったが、やはり最強のイレギュラーハンターに敵うはずもない。
そのイレギュラーは頭を天井にめり込ませ、動きを止めた。
シグマはそのイレギュラーを見上げる。


だが。
「ククククク…!」
天井のパイプに手をかけ、ニヤリと笑いながら天井から頭を出す。

「!?」

飛び降り、シグマに向かいパンチを放つ。
シグマも拳を突き出し…

二つの拳が衝突。火花が散る…。

そして互いに吹き飛ばされる。
どうやら互角な力を持っていたようだ。
今まで出していなかっただけなのか?


イレギュラーは突然楽しそうな表情になり、再びパンチのラッシュを繰り出し始めた。
「こ、コイツ…!?」

速い。先ほどとは別次元の速さにシグマは対応するのが精一杯。
一瞬で形勢が逆転した…『押されている』。

後ろへ跳び、間合いを取り。
「クソぉおお!」
ビームサーベルを抜く。

「フフフフフフ…」
イレギュラーもまた鉄パイプを握る。

…そんなものではビームサーベルに勝てるはずもない。
それを斬ろうとするが…何故か斬れない。


宙を跳びまわり、鉄パイプとビームサーベルでの斬り合いが始まる。
ぶつかり合う二つの武器。

だが…先端を破壊した。これで終わりだ…イレギュラーに向かいシグマは斬りつける。
…一刀両断。




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