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チラシの裏 3枚目

116俺的アレンジの入ったロックマンX4 11話終盤:2009/04/11(土) 02:31:55
ゼロは…一心不乱に走り出していた。

「アイリス!! …アイリス!」
横たわるアイリスの元まで。

「ゼロ……」
弱弱しいアイリスの声。
「しっかりしろ…、アイリスっ!」
声が震えていた。
「…お願い。もう…レプリフォースに手を出さないで
 一緒に… レプリロイドだけの世界で…暮らしましょう?」

それはレプリフォースの理想だ。カーネルのコア越しに伝わっていたのだろうか。
…彼女の言葉は、もはや壊れていた。その気持ちは…ともかく。

不器用なゼロには、黙って真実を告げる他ない。
「…アイリス。レプリロイドだけの世界なんて、まやかしだ!」

アイリスの表情が暗くなる。
「…そうだね
 でも……信じたかった。
 レプリロイドだけの世界で…あなたと…」
弱弱しく手を伸ばす。

ゼロはその手をがっしりと掴み、目を見て語りかける。
「アイリス…!」

…そして…
「…えへ…」
アイリスは微笑み…息絶えた。

…ゼロは理解していなかったのだ。
カーネルとアイリスは、元々一つのレプリロイド。
同期し、合体したその時点で…コアは共有されていたということに。

「……アイリス?
 アイリス…アイリス! …アイリス!!
 アイリス…!」

肩を掴む。持ち上げる。揺さぶる。
名前を叫び続ける。上ずった声が枯れるほどに。
…そんなことをしてももう…命は戻らない。
「アイリス……」

「クソぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」
アイリスの体を抱き上げ…吼える。


「俺は…!俺はっ…!?
 一体何のために…戦っているんだ……………!」


…その答えが出る日は来るのか。それは誰もわからない。



通信越しに聞こえてくる声。
「……ゼロ…一体…どうしたんだろう」
「…………エックスには…解らないわよね。」
オペレーターはただ、エックスに悲しい微笑を送ることしか出来なかった。




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