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チラシの裏 3枚目

115俺的アレンジの入ったロックマンX4 11話中盤:2009/04/11(土) 02:31:17
「………待て。それでは…それではまるで」
片割れが死んだことでもう片方が暴走を起こした…それではまるで。

「嘘だ…嘘だ!!嘘だ!!!!」
「ゼロ!?」
ビットから逃げ続ける。ゼロの脚力を持ってその全てを回避する。

「ビートブードと戦ったのだろう…
 解っているはずだ!奴らは復讐を遂げようとしている以上に…
 憎しみに囚われた自分をも憎んでいるんだ」

「奴を殺すしかないんだ!…仕方ないことだ!」

「殺せ!…それしか憎しみを終わらせる手段などありはしない!」

過去の…エックスに投げかけた言葉全てが今…自分に向かい牙を剥く。
…自分がどれほど残酷なことを言っていたのか。
「…ゼロ…まさかあなた…。」
…仲間の死には慣れていた。イーグリードの死、ホーネックの死、スパイダスの死、カーネルの死。

目の形をしたビットは容赦なくゼロへと打ち込まれ、爆発していく。
その目その全てが…自分に向けられていること。それが何を意味しているのか。

「やめろ…やめろアイリス!」
アイリスの腕から巨大なビームが放たれる。
ゼロは真っ直ぐにそれに貫かれる。

「新しいビームサーベルなの?それ…」
「ああ。ゼットセイバーだ。
 ビームサーベルと比べ軽量で扱いやすい。威力は格段に落ちるが…これで思うとおり動ける」
「で、でも凄く危険そう…」
「オペレーターのお前が心配しなくてもいい。」

…今、自分が手に持っているものは…なんだ。
「う…うぉおおおおおおお!!」
ゼロはアイリスに斬りかかる。
要はカーネルが生成した鎧さえ破壊すればアイリスは無事なはずだ。
そうすれば…そうすればアイリスは助かる。

そう信じ、アイリスへと剣を振るう。
…だが力が入らない。…究極レプリロイドが持つ超硬度もあって、全く刃が立たない。
「………。」
オペレーターはゼロに話しかけるのをやめた。

「………俺は何もしてない。…いい仲間を持ってたんだね…ゼロ」
「お前にも居るだろう。俺にも…まだ居る。」

「………」
斬り続ける。
「龍炎刃!氷烈斬!雷神撃!」
技を繰り出し続ける。
…しかし…。
…ここでアイリスの体からカーネルのコアが離れる。
ゼロがそれを睨み付ける。

「食らえええええ!」
三段斬りを放つ。効いているようだ。

「落鳳破!」
コアに向かって放つ。だが…
「ごめんなさい!」
アイリスの声と共にまた巨大なビーム砲が発せられる。
ゼロは壁へと逃げる。だが…今度はカーネルのコアも射撃してくる。
隙のない十字砲火だった。

…何故自分はここまで追い詰められているのか。
何故アイリスだけは斬れないのか。…まだ助かるからであろう。
そう…そうに違いない。
助ける方法は一つ、カーネルのコアを破壊することだ。

ゼロは一心不乱に攻撃を仕掛け続ける。
「疾風牙!空円舞!」
またもレーザー。飛燕脚で回避するがまたも撃たれる。

ゼロは満身創痍。…相手が完全な力を手に入れているからか?違う…。アイリスとて悩んでいるはずなのだ。
…恐らくはゼロを引き下がらせるため彼女は戦っている。
だが…このままではアイリス自身が崩壊を起こすのだ。

それがアイリスを救う唯一の方法と信じ、攻撃を加え続ける。そして…
「ぬ…ううう…うぉおおおおおおおおおお!!」

両手にセイバーを持つ。
脚の下にまでセイバーを振り下ろす。
力強く握り…跳びあがり…
腕を力いっぱいに振り上げる。

最後の一撃、龍炎刃により…カーネルのコアは破壊された。

カーネルのコアが眩い光に包まれ爆発。アイリスのアーマーが砕け…
中からアイリスの細く小さな体が投げ出された。




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