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チラシの裏 3枚目
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「………俺は今からこれに突入するのか…」
エックスの目に映るは宇宙に浮かぶ黒き花。
それは…レプリフォースがコロニーを改造して作り上げた…巨大なビーム砲だった。
ファイナルウェポン…最終兵器。
その中にレプリフォース長官、ジェネラルは居るのだ。
宇宙航行用一人乗りシップは一気にスピードを上げ…その中核近くへと突入していった。
「とはいってもジェネラルの居る位置までは大分あるな…流石の警備だ」
敵がひしめく中進んでいくと…
すぐそこに居たのはダメな部下…ダブルだった。
「! ダブル、お前どうしてここにいるんだ…」
彼に駆け寄る。
「実は、先輩が心配で追ってきたら突然レプリフォースの兵士に連れ去られたんデシ」
「…なんだってそんな事が…」
「先輩を探したくて色々聞いて周ってたんデシー…」
…馬鹿な部下を持っちゃったものだ。
エックスはため息をつくが、ダブルを見ていると不思議と心が落ち着く。
まぁ…いいか。
「? ダブル。何かついているぞ」
彼の足元に何か赤いものがこびりついているのを発見する。
…オイルのような。
…それでもエックスは見落としていたかもしれない。
ダブルは戦場に飛び込んできたならばそんなことがあってもおかしくはないと。
ダブルは震えていた。
「まぁ…解るよ。お前死ぬほど怖いんだろう」
死ぬほど笑いが止まらないのだ。
そして震えに身を任せ、ダブルは急速変化を内部から始める。
あと3秒もあればエックスを斬ることができる。
…だがその瞬間。
「エックス、避けてっ!!」
「!?」
オペレーターの声だ。
思わずエックスはその場から跳び退く。
「チィ!」
その瞬間、ダブルは変身を解き、ビームクローで飛び退く前エックスの胸のあった位置に向かい一突きにしていた。
「女ああああああ!
余計なことをしてくれやがったなァ!!」
…これは…誰だ? エックスは呆然と目の前のレプリロイドを見つめる。
「…レプリフォースがダブルに化けていたのか!?」
エックスのためだ。この際鬼になるしかない。
「聞いてエックス! その敵を…『それ』を倒して!」
ダブルとアイリスが姿を消す少し前。
「すいませんデシーーー♪」
「!!!」
オペレーターに向かいビームクローで胸元を刻もうとするダブル。
だが…
「何するのよっ!」
オペレーターは即座に反応、ひらりと身をかわし…ダッシュで回避。
そしてダブルの背後に回りケイン博士から貰ったある武器で反撃。
…応戦していたのだった。
今、ダブルと戦っているのはエックス。
オペレーターは事実を言わない。ダブルだと告げることでエックスの戦いが楽になろうか。
「コイツは多分ドラグーンを唆した者やクジャッカーを暴走させた者、マッシュラムを復活させた者と
同じ『誰か』の部下!」
「……待ってくれオペレーター。何を言っているのか解らない」
「解らなくてもいい、貴方にはここで死んでもらったら困るの!」
オペレーターはエックスに一言を刻む。
「目の前の敵を倒してっ!」
「………。」
バスターを向けた。
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