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チラシの裏 3枚目
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「さぁ容赦なく行くぜ!波動拳!」
ドラグーンが両手首を合わせ前へと突き出し、熱エネルギーを放つ。
凄まじい威力の熱波がエックスへ放たれる。
それより…今ドラグーンはその技をなんと言った?
「波動拳?」
もう一度放ちながらドラグーンが話す。
「どうやら気付いたようだな!」
カプセルの中でエックスが聞いた技の名前だ。
「昇龍拳っ!!」
前方へと身を乗り出し、炎を纏ったアッパーをひねり出す。
「昇龍拳!?」
この技もだ。
「ああ、そうだ!2つのお前の製作者のカプセルを見つけ、開けたのは俺だ!」
また波動拳を放ちながら話す。
「それほどまでに修行を積むやつが誰かと思ったが…お前だったのか!」
バスターを放つ。
「ぐぉおおっ…!
だが勘違いしちゃいけないぜ!俺は他人の技を受け継いでそれで満足はしねえ…!」
ドラグーンの昇龍拳をかわす。
「お前が受け継ごうとした技は確かに強力無比!最強の技だったさ!」
壁へと逃げるエックス。
炎の球を指先から作り出し、マグマへと放る。
容赦なくエックスはバスターを当てる。
「だが如何せん威力だけだった!」
マグマの流れがエックスを包み込もうとする。
そして回避。
「放つのにとてつもないパワーを要し」
そこを波動拳をまともに食らってしまう。
1発。
「ボディへの負担が大きく」
2発。
「隙が大きい!」
3発。そして昇龍拳へのコンボ。
「だから俺は負担を少なく作り変えたんだよ!自分の技にな!」
またも跳びあがり、超高速のキックをエックスに放つ。
「ぬああああああああ!!」
「カプセルを開けたときに思ったんだよ、お前に求められた強さ、
お前がこれから得るであろう強さ!」
口を大きく開ける。
「シグマすら殺したお前と、一戦交えたくなってなぁ!」
圧倒的な炎エネルギーの塊がドラグーンの口から放たれ…通るもの全てを焼き尽くし、溶かし、飲み込む。
「だが…もうそろそろ決着をつけさせてもらう!」
口からマグマの弾を大量に噴射、ドラグーンが体からエネルギーを開放する。
すると炎の弾はまるで隕石のようにエックスの頭上へと降り注いでいく。
「…なんてパワーだ…」
「行くぜええええ!」
隕石に当てられたエックスに向かい波動拳を上へ、下へと撃ち分けるドラグーン。
エックスもこれをかわし、ダッシュ撃ちで対応、素早く距離をとる。
「これで最後だ…!昇龍拳!」
エックスを突き上げるべく強力な技を放つ。
エックスもドラグーンへ向かい跳びあがり…
「!!」
バスターを放った。
「ぐ…うぉおおおおおおおお!!」
一瞬満足気な笑みを浮かべた後、ドラグーンは光に包まれ、自らの体を炎へと変えていった。
上半身だけになったドラグーンを見下ろす。
「…それから俺はどうしても、お前に勝ちたいと願った。
…どうやらその思いが奴を呼び寄せたらしい」
「…奴? …奴というのは誰だ!」
そして、その言葉に答えないまま…
「ドラグーン!!」
イレギュラーハンターはまた一人、実力者を失っていったのだった。
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