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チラシの裏 3枚目
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「……ドラグーンが…暴走を?」
「はい。彼を止められるのは今エックスしかいません。お願いします!」
ゼロの報告からサイバースペースへ向かい、ライト博士からパーツを得て帰ってきたエックスが
帰り際にアイリスから聞いたのは…ドラグーンによるハンター殺しと、
レプリフォース側につくと残し逃走した事実だった。
「ドラグーン…俺より早くスカイラグーン事件のときには急行していたくらいなのに…」
マグマード・ドラグーンと言えば、第14部隊の隊長である。
して、その14部隊とは…白兵戦部隊。直接戦闘のスペシャリスト。2年8ヶ月前の…あのシグマの反乱前の時点で、
隊長である彼の戦闘能力は隊長格の中では17部隊隊長シグマに次いで強かったとされている。
もっとも、同じ17部隊所属だったゼロにはやや劣っていたようであるが。
そして彼はそれからもその力を増し続けている。
イレギュラーハンター第三の実力者とされた彼のイレギュラー化は深刻な事態と言える。
…いや。そもそも、現在戦闘におけるイレギュラーハンターはエックス、ゼロと彼しか最早残っていないのだ。
…彼を失ってしまえば最早ハンターはこれからのハンターの成長に期待する他なくなる。
「ここか…。」
「イレギュラーがいなくとも危険な場所。気をつけて下さい」
場所はいつぞやのように火山。炎系のレプリロイドはよく火山で敵を待ち伏せるものだ。
燃え盛る岩が転がったり落ちたり、マグマが足元から噴出したりする。
蝙蝠型メカニロイド、バットンボーンをバスターで焼きながら火山を奥へ奥へと進んでいく。
レプリフォース兵がドラグーンを守るべくライドアーマーでエックスを襲ってくる。
とうとうマグマ溜まりの層までやってきた。
敵がライドアーマーに搭乗していたのはエックスを迎え討つためだけでなく、
マグマの中も歩行可能なその性能があるからだったのだろう。
格闘用ライドアーマー・ライデンに飛び乗りマグマの中を進んでいく。
「来たか、エックス」
ドラグーンだ。
「…何故イレギュラーハンターを裏切った、ドラグーン。」
「聞きたいか? …お前と戦いたかったからだ、エックス。」
エックスは確かに強くなっているが、戦いの度…手に入れたパーツを失っている。
ドラグーンはそれと関係なく、実力を増し続けている。
今ならば或いは、ドラグーンはエックスといい勝負が出来るのかもしれない。
「…それだけのために、裏切ったのか。」
「ここまでしてやっても嬉しそうじゃないな?エックス…」
「当然だろう。数少ない仲間をイレギュラーの道に走らせたのが自分だというんだ」
チッ、と舌打ちをするドラグーン。つまらない奴だ、とエックスを睨み付け、
次の言葉を発する。
「…それじゃ不足みたいだな。」
口元を歪め、呟く。
「なら…… スカイラグーンを落としたのが俺だと言ったら…どうする」
…燃え盛る炎の中で一瞬にして、エックスが凍りついた。
「……何だって」
聞き返す。
「もう一度言ってみろ、ドラグーン」
ドラグーンは易々と言ってのける。
「ああ、そうだ!スカイラグーンを落としたのは、俺だよ。」
そして高らかに笑う。
「ハハハハハハ!最高の気分だったぜ、町があんなに滅茶苦茶になるなんてな!」
体の震えが止まらない…ドラグーンへの怒りで。
そしてドラグーンもまた、震えが止まらなかった。エックスが自分に怒りを露にしようとしている。
これでやっと奴の本気が見られるのだと。
「…お前は」
声がうわずる。震える。喉の奥からひねり出した声を、煮えたぎる怒りを込めたバスターを、ドラグーンへと向けた。
「お前はドラグーンじゃないっ!!ただのイレギュラーだ!!」
ドラグーンのボルテージが最高潮に達する。
「そうだ、その通りだ!お前の力を見せてみろ、エックス!!」
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