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チラシの裏 3枚目
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美しい羽を持った美しい顔立ちのプログラムから発せられたのは極太の男の声。…オカマだったようだ。
「プログラム名…サイバー・クジャッカー!多分これが犯人です!」
「マァ、潜在能力未知数なんて驚いちゃうわね」
「………」
「大丈夫、震えてるわよゼロ」
「武者震いという奴だ。……多分」
「悪いけどアタシ、ある人から貴方を抹消するように言われてるのよ…死んでもらえないカシラ。
お仕置きの時間よぉん♪」
姿を文字通り消滅させる。
「何処にいる…」
「何処見ているの?何処を見ているの?何処を見ているの?何処を見ているの?」
同じ言葉を繰り返し、虚空から現れては消えることを繰り返す。
やや素早いが動きは特別速くはない。敵の動きに対応し、セイバーで着実に斬る。
「これでどうぅっ!」
X字の脚で体勢を低くすると、クジャッカーの翼は剣と化して伸び始める。
「何!」
「ゼロ…!」
サイバースペース上では物理原則は必ずしも通用しない。
ゼロの防御もいとも簡単に破られ、剣が突き抜ける。
「くそっ…」
どこからでも現れ、どこへも消えるクジャッカーは空の上に今度は現れた。
「逃がさないわよっ?」
両手で球を包み込むような形に手を添えると、手と手の間にはフレームが現れる。
それはありえないほどの速さでゼロを捉えた。…照準だ。
「エイミングレーザーよぉん♪」
エイミングレーザー。照準を合わせてそこへ向けて翼を光に変えて飛ばす高度な技だ。
クジャッカーの主な武器は恐らくそれであろう。
「ぬううっ」
問題はその照準よりもその追尾能力。どこまでも追いかけ、ゼロを焼く。
何度も何度も連発するため、ゼロはその度にクジャッカーに近づき、斬ることとなる。
1発の攻撃を当てるために2発の攻撃を食らわなければならない。
ここはデータの世界、奴のホームグラウンド。
クジャッカーはここでは驚異的な防御力を誇るため、長期戦は間逃れられない。
そうなると…ゼロは追い詰められる。
…だが、この攻撃も当たらずに不発に終わることもある。
ただ、それまでに大分逃げ続けなければならないだけだ。
防御を先にした手堅い戦い方ならば勝てる。
そう確信したゼロはひたすら彼を避け、避けながらクジャッカーを斬る方法を取った。
「んもう。諦めたらいいのにっ。しつこい男ってアタシ嫌いよぉ…これでどう!」
痺れを切らしたクジャッカーは姿を消し、今度は羽を剣にしたこの攻撃を行う。
だが…ゼロは上にいた。
「氷烈斬!」
氷を纏ったセイバーが、その重みも加えて一気に床まで落下する。
「あらやだ♪」
プログラム・クジャッカーに爆発のエフェクトがかかる。
彼…女というプログラムがデリートされた瞬間だった。
「……任務完了だ」
「ご苦労様… 大丈夫だった?」
「…面白い場所だ。平和になったらお前も行ってみるといい」
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