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●事情によりこちらでSSを投下するスレ 2●
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「つまり、今年も一年間僕をこき使うという事ですか?」
ため息混じりに言うと、先輩はニッコリと頷いた。
『そうよ。このあたしにこき使われるんだから、感謝しなさいよね』
「やれやれ……」
些か大げさな態度でうんざりさをアピールすると、先輩に軽く頭を叩かれた。
『露骨に嫌そうな態度見せんな。このバカ』
「アイテテテ。先輩は、その乱暴なところも直した方がいいですよ。出来れば今年一年
の抱負と言わず、今すぐにでも」
『大丈夫よ。これも別府君限定だから。むしろあたしに頭を叩かれるなんて光栄に思い
なさいよね』
「謹んでお断りします。そんな限定、嬉しくも何ともありませんから。キスするとかな
ら嬉しいですけど」
最後の一言に、先輩の顔がポフッという擬音が似合うくらい見事に真っ赤に染まった。
一瞬、先輩の眉がつり上がりかけただけに、最後の一言を咄嗟に付け足して良かったな
と思う。そうでなければ、きっともう一発、頭を叩かれただろう。
『じょっ……そ、そんなの、そのっ……冗談じゃないわよっ…… 誰がアンタなんかにっ
……ていうか、その……たかだか一回や二回させてあげたくらいで、ちょっ……調子
に乗るんじゃないわよ。限定とかそんなの……お断りなんだから……』
何か必死になって否定してるけど、さっきまでとは明らかに態度が違う。口調もしど
ろもどろだし。まあ、こういう所が先輩の可愛らしいところなんだけど。
「でも、今のところは事実上そうですよね?」
『うるさいっ!! 今までのは、その……いろいろ訳ありだっただけよっ!!』
そう指摘すると、先輩が真っ赤な顔のまま、怒鳴り声を上げた。これ以上この話題を
突くと、逆効果になりそうだから、この辺で切り上げる事にして、僕は話題を元に戻した。
「でも、先輩のだらしない生活態度を改めないとすると、一体何を今年の抱負にしたん
ですか? 無事に二年に進級するとか?」
『アンタはあたしをどんだけダメ人間にしたいのよっ!! それに、別に抱負になんか
しなくたって、ちゃんと問題なく進級くらい出来るわよ!!』
まあ、ウチの大学だと、二年生への進級は、必修科目さえ落とさなければ可能なので、
落ちる人はまずいないけれど、と僕は先輩の顔を見つめながら思う。
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