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787以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2007/05/17(木) 20:15:07 ID:PRkJDO8k
両親や叔父夫婦が温泉に行き、この家には現在3人の人間が残されている。
しかも若い男と女が一つ屋根の下で…
なんて表現すると、男には何かとおいしい展開が待っていそうなのだが俺にとっては…

「腹減ったなー。朝飯は何〜?ねぇ?おーい」

いや、これは独り言じゃないぞ?れっきとした会話なはずなんだ…
リビングでテレビを見ているかなみに俺は声をかけた。ちなみは部屋に戻って勉強をしているらしい。
うーん…無視されている。朝の事まだ怒ってるのかな?
仕方なく自分で冷蔵庫をあさり、おせち料理の残り準備する。
飲み物をコップにいれ、残り物のおかずを温めて机に並べているといつの間にかちなみとかなみが机について座っていた。

「あ、2人も食べる?じゃぁこれ机に並べてくれるかな」
「・・・・」「・・・・」

返事ガナイ。タダノ屍ノヨウダ…
結局自分で机に小皿に盛り付けられた料理を運ぶ。

「2人とも飲み物は自分で・・」
「「ウーロン茶」」
「はい・・・」

はぁ…俺は家政婦かっつーの。
俺は脳内で2人にデコピンとお説教をしている様を思い浮かべた。
ふふふ…脳内で2人はしおらしくお説教されているのだ。
積年の恨みを思い知れといわんばかりの脳内模様に顔が自然と緩んでいた。
ふと殺気を感じ、振り向くとちなみとかなみがこちらを睨んでいた…

―蛇に睨まれた蛙

「あんたの考えてることなんてお見通しよ。ニヤニヤしちゃってバカじゃないの?」

み、見抜かれた…これは死亡フラグがっ

「かなみさんの言う通り・・・失礼です」

脳内でお説教しただけじゃん!だいたい2人が素直ならどんなによかったことか…
続いて発せられた言葉は俺の想像を遥かに絶するものだった。

「ち、違うんだ!話せばわか・・」

「胸ばかりみて・・・いやらしい・・・変態です」
「私たちで何を想像してるんだか・・・気持ち悪いったらないわ」

―パリーン

持っていた皿を思わず手から落とし、俺はフリーズしていた。
俺が考えてた以上に2人は自意識過剰なようだ。
違うよ。全然違うよ!!
違うんだぁあああああああ!!




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