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「温泉にいきます」
それは突然宣言された。昨日の宴会で盛り上がった別府夫妻と碓氷夫妻は急遽2泊3日の温泉旅行計画を発表したのだ。
あまりに唐突過ぎる計画ではあったが、久々の温泉ということで俺のテンションは一気にあがる。
親同士もこれから温泉にいけるとワイワイ盛り上がっていた。
「わたし・・・宿題あるから・・・行かない」
その場の空気をまったく読まずちなみちゃんがそう言ってのけた。
くっ…このままでは温泉旅行が中止に…空気嫁!
「ちなみちゃん、そんな事言わずに宿題持って」
「わたしも初詣の約束あるから行かないよ?」
説得しようとしている俺の言葉に上書きするかのようにかなみが言い放った。お前も空気嫁!!
盛り上がっている5人の大人の顔は呆然としており、原因を作った二人の子供は平然とした表情を浮かべていた。
「うーん・・・困ったわねぇ・・・旅行は中止かしら?」
沈黙を破るように叔母さんがそんなことを言った。
さっきまでの盛り上がりが嘘のように家はシーンと静まり返ってしまった。
「仕方ないわね・・・女の子2人家に残しておくわけにもいかないし・・・タカシは?」
「え?」
気づくと俺を除く6人の視線はすべて俺に集中していた…
何この空気!?まるで俺が辞退して留守番すれば万事解決みたいな!
ちょっと待て!その空気嫁みたいな視線は何!?
「いや、俺温泉・・」
「たまには夫婦水入らずで楽しんできたら?」
かなみぃいいいいい!俺の発言を上書きするなよぉおおお!
「あらそう?嬉しいわねぇ。じゃぁお言葉に甘えちゃおうかしら♪」
「ちょ、なんで俺がガキの子守・・・いてぇええええ」
俺の両脇に立っていたかなみとちなみが同時に俺の両足を勢いよく踏みつける。
「い、行ってらっしゃい・・・」
涙目の俺は肩を落としてそう呟いた。
誤字脱字は脳内補完していただけると幸いです
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