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780770:2007/05/15(火) 23:30:51 ID:PRkJDO8k
「考えてる暇は・・・ないな」

まずは車のエンジンを温めておく。
その間に部屋に戻りトレーナーとコートを羽織り、愛車に飛び乗った。

ところいで車っていいよな?ハンドルを持てばどこへだって行ける気がする。
俺が特に好きなのは真夜中のドライブだ。お気に入りのSum41のCDを聞きながら窓は全快。
さすがにこの時期はちょっと寒いけどお構いなし。
昼間よりちょっとアクセルをあける。とたんに身を切るように冷たい風が顔に吹きつける。
流れる街頭を眺めながら、大好きな曲をカラオケでもしてるように歌うんだ。
誰にも聞かれる心配はない。

「歌はいいねぇ♪」

そんな独り言を呟きながら、20M先の赤信号に向けてブレーキを踏みはじめる。

「歌はいいねぇじゃないよ、この音痴!」
「・・・・寒い・・です」

そんな声が後ろから聞こえてきた。慌てて急ブレーキを踏んで振り返る俺の視界に飛び込んできたのは…
いつの間にか外出用におめかしをして準備万端といった顔で後部座席に座っているかなみとちなみの姿だった。

「な、なんでお前らが乗ってるんだ!いつから!?」
「家からに決まってるでしょ。あんたバカ?」
「・・・・プリン・・・買いに行く」

あぁ…まさに穴があったら入りたいとはこのことだ。
一人だと思ったからこそ歌っていた歌も、独り言も全部聞かれていたorz

「・・・・こんな時間に・・・他所様の娘さんの前に野獣を放り出すわけにも・・・いきません」
「そーいうこと!我が家から性犯罪で逮捕される人間をだすわけにはいかないのよ。さぁれっつご〜♪」

―いやぁぁあああああああああ

1月1日深夜未明、男の叫び声が聞こえたと付近の住人の間では噂になったのはまた別の話。




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