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「……いいから、出てく」
「はいっ!」
怒気をふりまくちなみから逃げるように部屋から飛び出し、そのまま階段を落ちるように下りる。
「あら、どうしたの? なんかすごい音してたけど……」
「いやあ、ちょっと階段を滑り落ちて尻が大変痛むだけです」
「まあ。いわゆる階段落ち→尻痛みのコンボね」
そんなコンボはないと思いながら席に着き、おばさんの淹れてくれたコーヒーを飲む。そうしている間にも、刻一刻とちなみと対面する時間は近づいてくるわけで。
「オラドキドキしてきたぞ」
「娘の幼なじみが戦闘民族に」
「違います」
恥ずかしい独り言を聞かれ軽く赤面してると、俺よりもっと赤い人が居間に入ってきた。
「あ、お、おはよ、ちなみ。さっきは、その、……ごめん」
「……うー、えっちぃ人がずうずうしくも私の家にいる」
言葉で俺をチクチク責めながら、ちなみは隣に座った。
「おはよ、ちなみ。……あらちなみ、顔真っ赤よ? 風邪?」
「……違う。……ちょっと、アレが」
おばさんの言葉にちなみが俺方向を見るので、気づかないフリをしながら新聞を読むことにする。
「アレ? ……はっ、まさか、タカシ君が朝から娘の膜を……?」
「違うっ! 膜とか言うなっ! アホかっ!」
我関せずを貫き通したかったが、あまりのことに思わず突っ込んでしまう。
「……まさかおしり? あのねタカシ君、初めてでお尻はちょっと……」
うるさいのでチョップでおばさんを黙らせる。おばさんは残念そうに奥に消えていった。
「……タカシは胸だけで飽き足らず、私の前はおろか後ろの処女までも付け狙う」
「狙ってないっ! 全部おばさんの妄想だっ! ええいもう知らん、一人で学校行ってくる!」
「……タカシは人の胸を陵辱したあげく、私を残して行ってしまおうとする。……私を置いて」
……ああ、もう。そんなこと言われたら、逃げるに逃げられない。
「早く飯食え! 遅刻するぞ!」
「……乳揉み魔が、えらそうに」
もっかい揉んだろかと思ってると、おばさんが焼いたパンを持ってやってきた。
「まあ、タカシ君乳揉み魔だったのね。でも、ちなみのぺたんこな胸ですら揉めるなんて……。どんな最先端技術が?」
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