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幕間編・ちとせと山内の章
〜武道場 PM6:50〜
山内「あー……疲れた……正直しんどい……」
ちとせ「なんだよだらしねーな!さすが幽霊部員だな!」
山内「うるせー…俺ぁこういう汗くせーのは嫌いなの。」
ちとせ「そのわりにゃ随分必死に練習してたじゃんか。雨でもふるかな?」
山内「ばーか。たまにゃーやる気ださにゃならんだろうが。」
ちとせ「ま、どういう風の吹き回しかしらねーけど、頑張れよな。」
山内「言われんでもやってやらぁ。…そろそろ着替えて帰るとすっか?」
ちとせ「ああ、うん。シャワー浴びてくっから、待ってろよな。」
山内「へーへー。わーってますよ。」
ちとせ「ちゃんと大人しくしてろよ!いいか、覗いたりすんなよ!絶対覗くなよ!!」
山内「お前は上島か。…今更覗きなんかするかよ、馬鹿。(くしゃっ)」
ちとせ「えへへ…ちょっと期待してたりw」
山内「はいはい、帰ってからな。ほら、早く言って来いって。」
ちとせ「はーい。わかりましたよーだ(すたすた…)」
山内「ったく、アイツは……すっかりお猿さんになっちまいやがって………ま、俺も人のこと言えねーかなwww」
由梨「山内君。」
山内「あ?…あぁ、なんだ。須藤じゃねーか。どうしたんだ?」
由梨「ちとせは?」
山内「今シャワー浴びてる。」
由梨「待ってあげてるんだ、優しいなぁ。」
山内「ま、一応付き合ってるって事になってるしな。」
由梨「そうねw彼氏なら当然よねw」
山内「そうそう。正直、どうしたらいいのかよくわかんねーんだけどな。」
由梨「ふぅん……山内君、女の子と付き合うの初めてなんだw」
山内「悪かったなwていうか面と向って言われると凹むな、おい」
由梨「ゴメンゴメンw…まぁ、ちとせもはじめてだし、丁度いいんじゃない?初々しくてさw」
山内「お前はどうなんだよ。聞いてるぜー?部長に告られたんだろ?」
由梨「嫌よ、あんな人。ニキビ面でなんかハァハァしてるし。キモイわ」
山内「辛辣だなぁ…部長が可哀相だぜ…」
由梨「しょうがないじゃない。私他に好きな人いるもん。」
山内「お、マジで?誰よそれ。」
由梨「えへへ〜、内緒だよ〜。」
山内「ヒントくらいあってもいいんじゃね?わかったら応援もできるしさぁ。」
由梨「山内君には無理よそんなの。」
山内「ひでぇwwwそりゃ確かに俺は喪男だけどさぁ…」
由梨「あ、ううん、そういうことじゃなくって……」
山内「まぁいいや。とにかく頑張れよな。」
由梨「ええ……そうさせてもらうわ……」
ちとせ「お待たせ山内〜!…って、ゆ、由梨!?まだ残ってたのかよ!?」
由梨「道場の施錠はマネージャーの仕事ですから。ほらほら、早く出て!」
ちとせ「ああ、うん…お、おい山内!ぼさっとしてんじゃねーよ!(どげしっ)」
山内「いてぇっ!蹴ることねーだろ!!」
ちとせ「ふ、ふん!お前がだらだらしてっからいけないんだろうが!!」
山内「だらだらしてねーだろ!!なんだよ、お前を待っててやったのに…」
ちとせ「ばっ…(かぁぁ)…だ、誰もそんな事言ってねぇ!バーカ!馬鹿山内!!」
山内「ちょwwww何言ってんのお前wwwwww」
ちとせ「あーもう、だらだらすんなら私は先に帰るかんな!!(だっ)」
山内「あっ、おいこら、ちとせー!!………全くわけわかんねー奴だぜ、ったく…」
由梨「…照れてるのよ、あの子。私がいたからかな?」
山内「しょうがねー奴だなぁ……それじゃあな須藤!施錠、頼むぜ!」
由梨「はいはいwちとせに後でご飯食べに来いっていっといてねー」
山内「あいよ、りょうかーい!(たたた……)」
由梨「…全く、しょうがない二人なんだから………(かちゃ…かちゃ…←施錠中)」
由梨「しょうがないちとせ……あんな喪男と付き合うなんて……(かちゃ……かちゃ……)」
由梨「でも…大丈夫……私が………助け出してあげるから………(かちゃ…かちゃ…かちゃ…かちゃ…かちゃ………)」
由梨「渡さないわ……誰にも……うふふ…あははは……あはははははははははははははははははははっ!!」
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