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初めて投下したSSを晒そうぜwwww

35名無しさん:2005/08/28(日) 00:23:33 ID:CmYekHsU
その7 最終話
「タカシの事、意識してるから変に態度に出しちゃうとか言えないよ・・・」
「えーっと、なに言ってんだ?」
ハッとかなみは我に帰った。
「・・・嘘嘘、今の嘘!今の冗談なんだからね!」
あまりのお約束にタカシは脱力し、だらりとたれ下がった。
「あのなー、かなみ。冗談なのか嘘なのかどっちなんだ・・・」
「どっちでもないわよ!タカシなんか全く好きじゃないんだから!」
「しかもそんなこと聞いてないぞ・・・」
「馬鹿ぁ!何てこと言わせるのよ!死ねぇっ!」
ぽかぽかぽかぽか。
かなみはタカシの胸元を叩いたが、顔を埋めたままなので迫力は無かった。
「あのな、かなみ」困った顔でタカシが言った。「ひとつ言っていいか?」
はた、と止まる手。その手はそのままタカシの胸元をキュッと握り締める。顔をあげる。目が合う。目には涙の跡。
「なに?」
タカシは微笑んで言った。
「俺は気にしないぞ」
かなみは再び顔を伏せ、再びタカシの胸元に顔を埋めた。
「馬鹿・・・」
「馬鹿というか俺もお前も素直じゃないな」
「・・・そうだね、素直じゃないね」
かなみは鼻をすすりながらぐりぐりとタカシの服に顔を押し付けた。
「あーそこで拭くなそこで。それと、もう一つ」
「なによー」軽く鼻声のかなみ。
「もう車内空いてるんだが」
かなみは左右を見る。まばらな乗客。しかしほとんどがこっちを見ている。
「ば、馬鹿ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」


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